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フリーズドライのドッグフードは素晴らしい!でも値段の高さが難点です

この記事の目次

ドッグフードって本当に便利ですよね。
たとえば総合栄養食のドライフード。
袋から出してざらざらっとお皿に盛りつけるだけで、完璧な栄養バランスの食事が完成します。
あとは新鮮なお水を用意しておくだけ。
こんなに簡単なのですから、なにかと忙しい現代を生きる飼い主にとっては、ある意味究極の時短グッズとも言えるのではないでしょうか。

ドライフードの難点は食材の酵素が失われてしまうこと

そんなお手軽キングのドライフードですが、難点といえば使われている食材がすべて加熱されていること。
これにより、食材に含まれている酵素がすべて失われてしまうんですよね。
それに、ビタミンなどにも熱に弱いものがありますし。
このあたりが、なんとも惜しいところです。

もちろん、あとから酵素を追加しているドライフードもありますし、サプリメント的に飼い主が酵素を足してやることは可能。
ビタミン類についても同様です。
しかし、動物性たんぱく質の原材料となる肉類について言うなら、実は加熱されたものより生のままのほうが、犬の胃腸には優しいんですよね。
つまり、ドライフード並に手軽に用意できて、なおかつ肉類が生のままだったら理想のフードといえるのではないでしょうか。

フリーズドライの総合栄養食

そんな理想的なドッグフードなんてあるものか!と思いきや、なんとありました。
それは、フリーズドライ製法で作られたドッグフードです。

いままでにも肉だったり野菜だったり果物だったりと、単体でのフリーズドライ食品はいくらでもありましたが、トッピングの材料であったり、オヤツとしての位置づけがメインだったんですよね。
しかし、総合栄養食のフリーズドライであれば、栄養バランスを考える手間暇をかけることなく、愛犬に食べさせることができます。

ちょっと違う点は、お水かぬるま湯をかけること。
慣れないと分量の加減などに手間取るかもしれませんが、これぐらいは手間のうちに入らないのではないでしょうか。
お水やぬるま湯をかけることにより、見た目がドライフードっぽかったものからウェットフードに変わるのです。
犬が狂喜乱舞することは間違いありません。

フリーズドライってどんな製法?

フリーズドライにするためには、まずは水分を含んだままの食材をマイナス30℃からマイナス50℃程度で瞬間冷凍して栄養素を封じ込めます。
それを減圧して真空状態にするんですね。
これにより原材料に含まれている水分が液体にならないまま直接気体に変わるため、原材料の栄養素が流れ出ることなく乾燥させることができるのです。
つまり、生の肉類は生のままでフリーズドライ化されるわけですね。

私たちの生活において最もポピュラーなフリーズドライ製品といえばインスタントコーヒーですが、最近では味噌汁などもフリーズドライのものがたくさん出回っているので、なんとなく想像できるのではないでしょうか。

フリーズドライのメリットとデメリット

どんなものにも、メリットとデメリットの両面があります。
フリーズドライのドッグフードについてもそれは同じ。

メリットは……

  • 肉類が生のままで摂取できるため消化がしやすい。
  • ビタミンや酵素といった熱に弱い成分の変化が少ない。
  • 肉類などのにおいが新鮮なまま残るため、犬の食いつきが良くなる。
  • 水分が極力抜かれていることから軽量になるため、持ち運びが容易。
  • 水分量が極端に低いため、常温での長期保存が可能。

デメリットは……

  • ドライフードに比べて製造コストが高いため、必然的に販売価格が高くなる。

つまり、フリーズドライのドッグフードはメリットだらけですが、販売価格が高いというところが普通の消費者にとっては致命的なんですよね。

お値段手軽なフリーズドライドッグフードの登場が待たれる今日この頃

犬と暮らしている人の割合から考えると、費用はいくらかかってもかまわない!という飼い主さんはまず間違いなく少数派でしょう。
ほとんどの飼い主さんは、経済的な負担との綱引きをしています。

愛犬には安全で安心な良いものを食べさせてあげたい。
でも、金に糸目はつけない、とは言いたくても言えない……。
このあたりのジレンマが、優良なドッグフードを選ぶうえでは常についてまわるのがいまのところの現状です。