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犬を信頼できない飼い主は、犬からも信頼されない

この記事の目次

他所の犬と仲良くすることができない犬の飼い主さんに共通すること。
それは、自分の犬が他所の犬にケガをさせるのではないか?と過剰なまでに心配してしまうことです。

散歩の途中などで他所の犬と遭遇するたびに、普段の甘えん坊ぶりとはまるで違う凶暴な顔を見せられたら、確かにそんな気がしてしまうかもしれません。

実際に、出会った犬に噛みついてしまった前科がある場合は、なおのことでしょう。
そうなると、「また噛みついたらどうしよう!」と不安になるのは仕方がないことなのかもしれません。

しかし、だからといって愛犬をずっと家に閉じ込めておけば、いつまでたっても社交的な犬にはなれないのです。

自分の犬を信頼する

どんな犬とでも仲良く遊べれば、それに超したことはありません。
しかし、そこまでいかずとも、せめて道で他所の犬とすれ違うときに、何も問題が起きなければ散歩は今よりずっと楽しいものになりますよね。

そのためには、飼い主につきしたがって歩くリーダーウォークが必要だとか、ショックカラー(首輪が振動したり微弱な電流を流すことで犬の意識を変えさせるための首輪)を利用するだとか、方法はいろいろと考えられます。

しかし、愛犬の問題行動を矯正する前に、まずは飼い主さんがしなければいけないことがあります。
それは、「自分の犬を信頼する」ということです。

これはなにも、犬のリーダーとして意識を高く持つだとか、しっかりとしたトレーニングをすることで立派なリーダーになるだとか、そんな小難しいことを言っているのではありません。

「うちの犬は他の犬に比べて特別凶暴なわけでもなければ、頭が悪いわけでもない。今は単にできていないだけのことであり、すぐにできるようになる」
と、心から信じてあげることです。

あなたは愛犬を信頼していますか?

何をそんな綺麗事を……と思った人は、もしかしたら本当の意味で自分の犬を信頼したことがないのではないでしょうか?

「こいつは何かやらかしてしまうかもしれない」と無意識に考えている飼い主の連れている犬は、結果としていつもピリピリとストレスにさらされていることになります。
なぜなら、犬たちは人間が思っている以上に、人間の(特に飼い主の)抱いている感情に敏感に反応してしまうからです。

ちゃんとトレーニングをしなおしたいけれど、それでもダメだったらどうしよう……。
そんなネガティブな気持ちを抱いてトレーニングをしたところで、期待するような成果を上げることは難しいでしょう。

本当に愛犬に正しいトレーニングを入れなおす気があるのなら、まずは心から「この子は絶対にできる」と信じてあげることです。

それができれば苦労はしない、と思っているうちは、犬がリラックスした状態でトレーニングを受けなおすことなどまず不可能。
そして、犬を本当の意味で信頼できない飼い主は、犬からも本当の意味で信頼してはもらえません