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ちょっと臭いけれど効果アリ!愛犬の虫除けにニームを利用

この記事の目次

愛犬をノミやダニ、蚊やゴキブリなどの害虫から守りたいけれど、化学的な殺虫剤を使うのはなんとなく抵抗が……。
という発想のもと、虫除けに効果のある植物の精油(エッセンシャルオイルやアロマオイル)を試した経験のある飼い主さんは、意外と多いのかもしれません。

虫除けに効果のあるハーブといえば、ミント、レモングラス、ローズマリーなどがメジャーなところでしょうか。
もちろん好みの問題はありますが、これらはおおむね良い香りに属するタイプのアロマです。
しかし、肝心の虫除け効果については賛否のわかれるところ。
良い香りで、安全で、しかも完璧に虫を除ける――などと都合の良い精油は、そうそうないのかもしれません。

では、効果に的を絞って考えたらどうでしょうか?
この際ニオイについては目をつぶり、安全で、しかも虫除け効果の高い精油。
……となると、ニームがおすすめかもしれません。

ニームは虫を減らすためのハーブ

ニームはインドのアーユルヴェーダ(伝統医学)においても、重要なハーブとして重用されているものです。
心臓病や高血圧、関節炎、糖尿病などに対する薬効から土壌改良など、様々な場面で用いられるのだとか。

しかし、ここではやはりなんといっても害虫を減少させる効果に注目したいと思います。
ニームは動物や人間に対しては無害ですが、害虫を減少させるパワーはなかなかのもの。
ただし、ニオイについては決して良いとは言えません。
もちろん、香りの好みは好き嫌いがありますから、万人が臭いと感じるかどうかはなんとも言えないところですが……。

ニームについて、「土のような深みのある香り」という表現がされている場合もありますが、嗅いでみた感想としては「土ってこんなに臭かったっけ?」というのが正直なところです。
あくまで個人的な感想ではありますが、酸っぱい感じの、らっきょうあたりが近いような……。
つまり、かなり個性的なにおいがします。

しかし、目指すのはあくまでも愛犬の害となる虫を忌避させること。
良い香りのハーブとは、ある意味別次元にあるものなのでしょう。

ニームの利用法

ニームを自宅で育てることは可能のようですが、元来が熱帯樹木であるため、越冬で失敗するケースが多いようです。
また、水はけの良い土地でないと育たないため、日本では屋外で育てることはかなり難しい、というか無理だと思ったほうがいいのでしょう。
また、ニームは虫を減らす効果のある植物ですが、虫に食われない植物ではありません。
それらを総合して考えると、無理をしてニームの木を育てるより、ニームの精油を利用したほうが便利に使えそうです。

簡単な使用法としては、ニームオイルを使った虫除けスプレーでしょうか。
キャリアオイル(なんでもOKだが粘度のあるホホバオイルがおすすめ)5mlにニームオイルを10~20滴程度混ぜ、そこに水を50ml加えたら出来上がりです。
これをスプレーボトルに入れ、使用前はよく振ってから犬の体や寝床、ケージの内部などの、虫に居ついてほしくない場所に噴霧します。
愛犬をブラッシングするときに使うと、虫除け効果にプラスしてオイルの効果で毛がつやつやに。

ただし、使うときは犬がニームのニオイにどんな反応をするのかを確認しながら少しずつ試してください。
いきなりじゃんじゃん撒いてしまうと、犬までその場所を避けるようになってしまうかもしれません。
いなくなってほしいのは、あくまでも害虫です。

ニームの効果は殺虫ではなく忌避

ニームは虫を除ける効果がありますが、含まれる成分で虫を殺すわけではありません。
その場所で虫が繁殖しにくくなる効果が期待できるものです。
そのため、虫の活動が活発になる季節はもちろんのこと、寒い時期にも定期的に使うことで、一年を通して効果を持続させていきたいところです。
ニームが気になった方は、ぜひ一度試してみてくださいね。