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同じ犬種でも作出に使われた犬種が違えば気質も変化する

この記事の目次

同じ犬種でも、毛の色や毛質によって性格に違いのでる場合があります。

生き物なんだから、それはいわゆる個体差ってやつでしょう?と思うかもしれません。

もちろん、それはその通りです。
しかし、その犬種を作出する過程において、
使われた犬種の違いから性格や気質に違いがでることもある
のです。

ミニチュアシュナウザーの場合

ミニチュアシュナウザーは19世紀にドイツで作出された犬種です。

頭がよくて遊び好きのスタンダード・シュナウザーに、
好奇心旺盛で忙しなく動き回るアーフェン・ピンシャーなどを掛け合わせて作られたといわれ、
ミニチュアシュナウザーはまさにその合体版のような性格をしています。

さらにはトイプードルを混ぜてあるとか、
日本ではあまり馴染みのないヨーロッパ原産の犬が混ざっているともいわれています。

なにはともあれ、このような経過でミニチュアシュナウザーは作られたわけですが、
後発ともいえる白毛のミニチュアシュナウザーに関しては、
ソルト&ペッパーやブラックなどの毛色のミニチュアシュナウザーが持つ、
いわゆるミニチュアシュナウザーらしい性格とは少し違うように感じます。

物事にたいして少し過敏に反応することがあり、
その際の興奮の仕方がマルチーズを彷彿させるものがあるのです。

シルキーホワイトの毛質といい、これはおそらくマルチーズを混ぜることで
美しい白毛を獲得したから
ではないでしょうか。

それは雑種ではないのか?という意見があるかもしれません。

しかしそれを言ったら、現在公認されている犬も非公認の犬も、
その何百種類もの犬のほとんどが雑種ということになってしまうでしょう。

ジャックラッセルテリアの性格

可愛いらしい外見にだまされると大変なことになる、
でおなじみのジャックラッセルテリアですが、
これも毛質によって性格に違いがあるといわれています。

ジャックラッセルテリアの毛質はつるりとした短毛の「スムース」、
ワイヤーのような毛が長めの「ラフ」、
長短の両方が混ざった「ブロークン」の3種類とされています。

この中で、もっともジャックラッセルテリアらしい気質の犬は
スムース
で間違いないでしょう。

いわゆるキツネを狩るための、エネルギッシュで激しい気質ですね。

ここにワイヤーフォックスミニチュアシュナウザーなどを取り入れて、
ブロークンやラフが作られたといわれています。

確かに性格的にはスムースより多少マイルドに感じられるのは、
気のせいではないのでしょう。

とはいえ、ワイヤーフォックスやミニチュアシュナウザーとて
特段におとなしい犬ではありません。

ジャックラッセルテリアであることに変わりはないのですから、
スムースを選ばなければ大人しい犬が手に入る、などと安易に考えるのは禁物です。