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寝床に対するこだわりは犬それぞれ

この記事の目次

犬が寝る前にくるくる回っているのを見たことがありますか?
あれは、犬が野生で暮らしていた頃からの習性で、その理由には諸説あります。
寝やすいように草むらを倒すためだとか、草むらの中のヘビや虫などを追い出すためだともいわれています。

また、寝床を掘るような仕草をするのは、地面を掘って穴の中に体を入れて寝るための名残のようです。
穴を掘れば周囲から隠れやすくなりますし、暑いときはひんやりとした土で体を冷やすこともできるため、快適だったのではないでしょうか。

我が家の犬達も、寝る前にはそれぞれ勝手にくるくる回っています。
しかし、この寝る前の儀式にも違いがあり、それぞれにこだわりがあったりなかったりします。

毎回やりすぎのイタリアングレイハウンド

我が家にいる4匹の犬の中で、もっとも寝る前の儀式に時間をかけるのはイタリアングレイハウンドです。
イタは基本的に真夏でも毛布にくるまって眠りたい犬なので、季節を問わず寝るときは寝床の中に敷いてある毛布にもぐりこもうとします。
そのため、足で何度も何度も寝床を引っかくようにして掘るのですが、だいたいいつもやりすぎてしまい、3枚ほど敷いてあるいろいろなサイズの毛布をすべて寝床の外へ掻き出してしまうんです。
その結果、寝床には毛布が一枚もなくなっていることも珍しくありません。

我が家の犬達の寝床は洗いやすいプラスチック製のカゴ型。
毛布が一枚もなくなってしまうと固いカゴが剥き出しになり、絶対に寝心地は悪くなるんですよね。
そんなプラスチックの寝床に立ち尽くして、イタグレはじーっとこちらを見てきます。
要するに、「寝床を整えて毛布をかけてくれ」と目で訴えているわけです。
犬たちの寝床がある隣の部屋で私が仕事をしているときなどは、わざわざ呼びに来る始末。
もうちょっと上手に寝床を整えられないのかと思いつつ、今夜も毛布をすべて敷きなおし、イタグレがもぐりこめるように上から毛布をかけてやることになるのでしょう。

高めの抱き枕がお好みのミックス犬

パグとパピヨンのミックス犬も、寝床にはこだわりのある犬です。
この子は2~3枚の敷物をすべて寝床のかたすみに寄せてしまい、モコモコとさせたところに抱き枕に抱きつくような格好で眠るのです。
寝床のほぼ1/4ぐらいにちんまりとおさまって眠るので、もっと小さめの寝床を用意したことがありますが、そこには入ろうとしませんでした。
どうやら、それなりに広めの寝床の片隅にちんまりと寝るのがお好みのようです。

あるとき、イタグレがすべて寝床から放り出してしまった毛布がたまたま重なって床に落ちていたことがあります。
ミックスはその毛布をすべてかきあつめてモコモコにすると、それに抱きつくようにして床の上で寝ていたことがありました。

こだわりゼロのミニチュアシュナウザー

寝床にこだわりのあるミックス犬とイタリアングレイハウンドとは対照的に、2匹いるミニチュアシュナウザーは両方とも寝床にほとんどこだわりがありません。
寝床に飛び込んだかと思ったら、すぐにお腹を出してグーグー寝てしまうこともあります。
また、寝床があるなしに関係なく、風が通る場所であればどこでもすぐにベローンと体を伸ばして寝転がってしまうことも。
ミックス犬とイタリアングレイハウンドは寝床以外では決してお腹を見せた体勢で寝ることはありませんので、このあたりは性格なのか、それとも関節が柔らかい犬種ならではの眠り方なのかもしれません。

あまりにも床の上で眠ることに抵抗がないためか、ときには寝返りをうっているうちに、ラックの隙間などに頭が入ってしまうことも。
あまりにも熟睡しているので、起きたときに頭を打たないだろうかと心配していたら、案の定ゴンと音がしたことがあります。