極小サイズの子犬を選ぶこと

ティーカッププードルや豆柴など、
極小サイズの子犬を探すためにインターネットを利用する人は多いでしょう。

普通のトイプードルや柴犬の販売価格に比べて、
ティーカッププードルや豆柴の価格は高額であることがほとんどです。

倍どころか三倍、四倍、場合によっては十倍、二十倍
という値段がつけられていることもあって驚きますが、
買う人がいるから売っているわけです。

小型犬に限っては標準サイズより小さな犬を飼っていると、
なぜか優越感にひたる飼い主が多いようです。

その是非はとりあえず置いておくとして、
なぜ極小サイズの犬はそんなに小さくなったのかを考えたことはありますか?

ティーカッププードルも豆柴も公認されていない

ティーカッププードルも豆柴も単なる呼び名にしかすぎず、
血統書に記載されている種類はそれぞれ「トイプードル」と「柴犬」です。

タイニーサイズなどと記載しているサイトも見かけますが、
タイニーという名称も血統書には存在しません。

つまり、「ティーカップ」も「タイニー」も「豆」も
血統書を発行するジャパンケネルクラブ(JKC)や
日本犬保存会では認めていない
わけですね。

―――と、ここまではわりと有名な話しであり、
ご存知の方も多いことでしょう。

問題は、なぜそんな小さなサイズになったのか、という点です。

両親ともに小さなサイズだから小さい?

ティーカップと呼ばれる極小サイズのトイプードルですが、
最近ではさらに小さいプードルをナノプードルと呼ぶところが現れたようです。

いずれにしても、これらの極小プードルは
サイズを小さくするために小さい父犬と小さい母犬を掛け合わせ、
それを何代も繰り返すことでサイズの定着化を図ってきたのでしょう。

しかし、なぜ極小サイズには様々な問題がつきまとうのでしょうか?

それは、もともと繁殖に使われた極小サイズの犬が、
ただ単に偶然小さかったわけではないからです。

トイプードルに限らずですが、ダックスだろうがチワワだろうが、
どの犬種であろうが標準サイズの親から
極端に小さな子どもが生まれることはあります。

そういう子犬はたいていが未熟児で、何らかの先天的疾患があったために
胎児の時大きくなれなかった可能性が高い
のです。

そのため、うまく育たずに早死にしてしまうことも珍しくありません。

しかし、そういう何らかの問題を抱えた極小な子犬であっても、
成犬に成長することはもちろんあります。

そのような犬を交配に使えば、いくら代を重ねたとはいえ
何らかの疾患が受け継がれていく可能性は充分に考えられるのです。

画像の可愛さだけで選ぶのは失敗のもと

極小サイズの子犬は販売価格が高いため、
サイトを閲覧するとそれは見事に可愛いく撮影した写真ばかりが掲載されています。

まるで生きたヌイグルミのような可愛らしさに
つい目を奪われてしまいがちですが、
飼育環境を考えずに選ぶと事故のもとになることがあります。

例えば「うちには小さな子どもがいるから小さくないと危険なので」
という理由でティーカッププードルを選ぶ人がいます。

しかし、小さな子どもというのは
興奮すると衝動的に持っているものを放り投げてしまうことがありますが、
もしも極小サイズの子犬が放り投げられたとしたら、
その子犬は怪我どころか死んでしまうかもしれません。

ソファーから落下しただけでもダメージは大きいし、
幼児が転んで下敷きにすれば潰してしまう可能性だってあります。

子どもの安全のためにと極小の子犬を選ぶという理由は、
子犬の安全をまるで考えていない独りよがりの発想であると言わざるを得ません。

後先考えずに極小サイズを選ぶと、
根本的な健康の問題だけでなく、
事故にもつながりやすいことを知っておくべきでしょう。