MENU

サモエドと手袋の引っ張りっこをするのはNG

この記事の目次

サモエドやシベリアンハスキー、グレートピレニーズなど、
北方の犬種は当たり前のことですが寒さにとても強い体質をしています。

雪の中で遊ぶ姿はまさに「寒い国の犬」そのもので、
実にいきいきと楽しそうにはしゃぎまわることでしょう。

その姿が嬉しくて、飼い主は雪が降ると
率先して遊びに連れ出す
ことになると思いますが、
その時に注意しなければいけないことがあります。

実際に起きた事故の例

雪が積もる場所に遊びにいくということは、
当然のことながら気温の低い場所に連れ出すことになります。

この時、犬の方は寒い地方出身の犬種ですから何も問題はありませんが、
飼い主はしっかりと防寒をすることになるでしょう。

上着を着込み、帽子やマフラー、手袋などを着用するわけですが、
雪の中ではしゃぐ犬と一緒に楽しく遊ぶうちに、
手袋などで引っ張りっこを始める飼い主がいます。


実はこれ、とても危険な行為。
なぜなら、北方出身の大型犬種というのはえてして食欲が旺盛であり、
勢いで食べ物以外のものでも飲み込んでしまうことがある
からです。

特にサモエドはくわえたものを飲み込みやすい習性があり、
誤飲事故の多い犬種である
と言っても過言ではありません。

もしも手袋を飲み込んでしまった場合には、
かなりの確率で開腹手術によって取り出さなければいけなくなるでしょう。

嘔吐させればいいと安易に考えていると、
吐き戻している最中に喉に詰まらせて窒息してしまうという、
最悪の状況に陥るかもしれません。

どちらにしても、もし手袋などを飲み込んでしまったら、
即刻動物病院に連れていくことが一番なのです。

犬好きのご近所さんにも要注意

犬が好きな人というのは、
大型犬相手でも臆することなく近づいてくることがあります。

そして場合によってはそういった人が手にしていた手袋を飲み込んでしまうことも。
実際にそのような事故は起きています。

大型の北方犬種は目立つため、犬好きには近寄られやすいところがあり、
また飼い主も犬が好きで近寄ってくる近所の人を
あまり邪険にはできないという事情もあるのでしょう。

その結果、手袋で引っ張りっこ遊びをされていまい、
犬が飲みこんでしまったため開腹手術によって取り出した
というケースがありました。

また、そういった場面で誤飲事故が起きなかったとしても、
「手袋=引っ張って遊ぶもの」という認識がついてしまうと厄介です。

誤飲事故を未然に防ぐためには、噛んだり
引っ張ったりしてはいけないものをオモチャにして遊んではいけません。


ご近所に遠慮した挙句に
愛犬のお腹をかっさばくことになったら、本末転倒もいいところ。

大変だとは思いますが、そこは上手に伝えて
穏便にやめてもらうしかないのかもしれませんね。