犬を逃がしてしまった!

散歩中に犬の首輪やリードが外れてしまい、ヒヤリとした経験はありませんか?

犬が予期せぬタイミングでリリースされてしまっても、飼い主がまったくあわてる素振りを見せないと、 犬は自分が解き放たれたことに気づかない場合もあります。

そんなときは、外れてしまった首輪やリードをなにげなくつけなおすこともできますが、実際のところは、なかなかそうもいきません。

「しまった!」と思った瞬間、それはもう見事なまでに、 犬へ以心伝心してしまうものなのです。

犬と目が合い、次の瞬間にはダーっとダッシュをされたりするのですから、 飼い主としては本当にたまったものではありませんよね。

そんなときに備えて「呼び戻し」の訓練を……。
もちろんその通りなのですが、犬がどこかへ走り去ったあとにそんなことを考えてみても、 後の祭りでしかありません。

どちらの方角に向かったか

散歩中に愛犬が行方不明になったら、 まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから行動を開始しましょう。
パニックに陥ったまま捜索することは、事態をむしろ収拾しづらくするからです。

名前を大声で叫んでも、反応するどころかさらに逃げようとする犬の場合、走って追いかけることは逆効果。
飼い主のことが嫌いだから逃げているわけではなく、 追いかけられると逃げたくなる習性でつい走ってしまうからです。

それに、飼い主さんが優秀なスプリンターならいざ知らず、 たいがいの場合、人間の足は犬の走力には勝てません。
たとえそれが小型犬であっても、です。

闇雲に走って追い掛け回せば時間と労力の無駄になるだけでなく、 逃げる犬をパニックに陥らせてしまうことになりかねません。

その結果、危険度がどんどん増大するだけですから、 やめておくほうが正解です。

まずは、犬がどちらの方角に向かったのかを、しっかりと確認しておきましょう。
もちろん、すぐに姿が見えなくなってしまったら、 どちらへ行ったかなんてわかりませんよね。

でも、普段愛犬とよく歩いた道がその先にあるとしたら、 犬はそちらの道を無意識に選択するかもしれません。

その反対に、散歩のときにいつも激しく吠えられてしまい、 苦手にしている犬がいる道は、避ける可能性もあるでしょう。

また、去勢していないオス犬なら、メス犬を飼っている家の周辺をうろついていることも考えられます。
とにかく、まずは愛犬が通ったかもしれないルートを、よくよく頭で整理してみましょう。

応援を呼ぶ

もしも家に誰かがいる場合は、至急連絡しておきましょう。

犬は迷子になったとしても、パニックがおさまると家に帰ろうとすることも珍しくありません。

そのため、家族総出で捜索に出るより、 可能であれば誰か一人は家で待機していたほうがいいのです。

もしも家に帰ってきたら、絶対に怒ったり叱ったりしてはいけません
好物のおやつでも用意しておき、「おかえり」と喜んで出迎えてあげましょう。

心配のあまり感情的になって怒ってしまうと、 がんばって群れに戻ってきた犬との信頼関係にヒビが入りかねません

また、応援で駆けつける人員には、なにか犬のオヤツやオモチャなど、 とにかく犬が喜ぶものを持ってきてもらうようにしましょう。

それから、もちろん発見したときに使う首輪やリードも必要です。

捜索するメンバー全員がそれら一式を持っていれば、 誰が発見しても確保しやすくなります。

呼べばいいというものではない

捜索中はどうしても愛犬の名前を連呼したくなりますが、 場所によっては危険性が増すかもしれません。

特に交通量の多い道があるときは、もしも愛犬が道の向こう側にいた場合、 飼い主さんの声に反応して道路に飛び出してしまう可能性があります。

なんだかノリで脱走してきたものの、ハッと気づいたら自分一人だと自覚したとたん、 犬は不安で不安で仕方なくなるからです。

そんなとき、大好きな飼い主さんの声が聞こえてきたら、一も二もなく駆け出したくなるかもしれません。

犬が迷子になった場合、一番怖いのは交通事故です
名前を呼ぶときは、周囲の状況をよくよく考えてからにしておきましょう。

犬の名前を闇雲に連呼するより、 むしろ通りすがりの人やお店で「こんな犬を見ませんでしたか?」と聞いて歩くほうが、 意外にも犬の情報を得られるものなのです。