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ドッグフードを実際に試したレポート形式の宣伝サイト

この記事の目次

愛犬のために、良質の原材料だけで作られた安全なドッグフードを選んであげたい――!
そんな気持ちでサイトを検索していると、ドッグフードを実際に犬に食べさせたうえで感想をまとめてある写真つきの「口コミ」サイトなるものがよくひっかかるようになりました。

同じドッグフードでも、いろいろな人がそれぞれの愛犬をモデルにレポートしています。
ところが、どうにもこうにも内容が似通っているような……?

その手のサイトには欧米のプレミアムドッグフードが多い

口コミ形式でレポートしているドッグフードは数種類あるのですが、そのほぼすべてが高価な部類に入るプレミアムフードです。
生産国はイギリス、カナダ、アメリカなどが多いでしょうか。
いわゆる犬の先進国というイメージのある国です。
それだけでも、なんだか悪い感じはしませんよね。

そして、比較的共通しているのが動物性たんぱく質の含有量。
年代別に分かれているドッグフードなどに比べると、動物性たんぱく質の含有量がかなり多いことが特徴としてあげられます。
要するに、原材料に品質の良い肉類をたっぷりと使ってあることが、これらのドッグフードのイチオシポイントなわけですね。
さらには、穀物不使用のグレインフリーか、もしくは大麦や玄米などのアレルギーになりにくい素材が厳選されている部分も似通っています。

あれれ?みんな同じサイトに一直線

口コミレポートの内容に多少の差はあるとしても、最終的にはすべてのサイトにおいて高評価がくだされています。
時々、本当にそんなに品質の高いドッグフードなのか?と疑問を投げかけている口コミサイトもありますが、これもよく読んでみると最終的なジャッジとしては高評価。
「原材料に生肉をたくさん使っているので、たんぱく質の量が多過ぎるのではないか?」という疑問形でありながら、実のところは肉をたくさん使っている部分を婉曲的に強調しているわけです。

これぞまさに、変化球タイプの褒め言葉。
まあ、原材料の質はたしかに良さそうだし、製法も良さそうだし……と思いつつ、販売サイトに飛んでみると、ドッグフードの種類は違えど、すべて同じようなデザインのサイトへと行き着きます。
要するに、輸入している販売会社が同じだからなんですね。

申し込みの電話番号も同じなのに、ドッグフードのメーカーごとにサイトが別々に立ち上げられている……。
別にそれがいけないわけではありませんが、あまりにもそっくり同じようなサイトでありながら、別々のドッグフードのサイトとして独立させてあるせいで、奇妙なデジャブ感に襲われたりします。

ドッグフードは良いものだが口コミサイトはやらせっぽい

公式販売サイトへと誘導するいくつもの口コミレポートは、おそらくライターが自分の犬に食べさせたうえで内容を作っているのでしょう。
つまり、レポートそのものがあながちウソだとは言えないんですね。
しかし、あまりにも似通い過ぎていて、やはり宣伝のためにある程度内容は指示されているのだろうと安易に想像できてしまいます。

だからといって、ドッグフードの質が悪いかといえば、そんなことはありません。
実際、そういった公式販売サイトへと誘導している口コミレポートで扱われているプレミアムフードを何種類か購入してみたことがありますが、質としては本当に良いものでした。

まあ、これも一つの宣伝方法だと考えれば、そういうものなんだろうと納得はできます。
しかし、あまりにも似たようなサイトが乱立しているせいで、ドッグフード本来の質の良さに余計な疑問を与えてしまっているような……。
なんとも奇妙な話しですよね。