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犬の関節を守るために見直さなければいけないこと

この記事の目次

犬の変形性関節症という病名を聞いたことはありますか?
いわゆる、足に痛みがでたことで歩行に問題が起きる状態です。

足を引きずって歩いている、階段の上り下りを嫌がるようになった、
などの症状が主ですが、中には具体的な症状が把握しにくいことも。

たとえば運動そのものを嫌がったり、やたらと疲れやすくなったと思ったら、
実は変形性関節症という場合もあるのです。

変形性関節症は加齢によって引き起こされることが多いため、
「もう疲れちゃったの?やっぱり年だねぇ」などと気楽に構えていたら、
実は関節の痛みが原因だったというケースも。

関節トラブルの原因を安易に遺伝と考えてはいけない

関節にトラブルが起きると、すぐに遺伝性ではないかと騒ぐ飼い主さんがいます。

もちろん、遺伝的に関節に問題がある場合もあるでしょう。
股関節形成不全や骨軟骨症、レッグペルテス病などはいわゆる先天性の病気ですが、
足を痛がるからといってすべてが遺伝病ではありません。

加齢に伴って痛みの症状がでることが多い変形性関節症は、
長年の生活習慣から引き起こされることが多いのです。

たとえば肥満
体重オーバーが続いたことで関節に過度の負担がかかったのかもしれません。

たとえばフローリングの床
滑りやすい床の上での生活が続くと、犬はいつも踏ん張って歩くことになります。
この状態がかなり犬の関節に負担をかけていることに気がついていますか?

おまけに爪が伸びていたりすると、さらに滑りやすくなって
関節にかかる負担はより大きくなるでしょう。

このように、住環境や飼い主の食事管理が原因で関節炎が起きているにもかかわらず、
「やっぱりペットショップで購入した犬には遺伝病が多いんですね」
などと安易に責任転嫁する飼い主さんが少なからずいるのには閉口させられます。

さらには「だけどもう愛情があるから最後まで面倒をみます」などと
殊勝なことを言う飼い主さんまでいるのですが、
いいから犬の暮らしている環境をきちんと見直せよ、とツッコミたくなることも。

大切なのは変形性関節症にさせないこと

子犬や若犬の頃が元気いっぱいであればあるほど、
老犬になったときのことはなかなか想像しにくいかもしれません。

しかし、あなたの愛犬が今どんなに元気爆発でも、いつかは必ず年をとります。
いつまでも元気良くいさせるためには、健やかな関節は絶対に欠かせません。

愛犬を変形性関節症にさせたくないから、早めに関節に良いサプリメントを飲ませる――。
それも大切なことだと思います。

しかし、その前にまず住環境と食事内容を見直しておかないと、
根本的な原因が取り除けないまま
なのかもしれませんよ。