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動物病院の待合室でパニック!病院嫌いの犬

この記事の目次

なにか重い病気にかかっていたり大怪我でもしていない限り、犬が動物病院で痛い思いをすることは、そうはありません。
ところが、たいていの犬は動物病院があまり好きではありませんよね。
むしろ、行きたくない場所ナンバーワンという感じではないでしょうか。

我が家の犬達も、動物病院に対する反応は4匹4様。
今回は4匹のうち、一番動物病院に通う機会の多いミニチュアシュナウザーのお話しです。

毎月行っているのに……

このミニチュアシュナウザー(以下シュナ)は、僧帽弁閉鎖不全症のため、1ヶ月に1回の定期健診を受けています。
その結果によって毎日飲む薬の種類や量を変えるわけですが、いまのところは落ち着いた状態を保っているため、自宅での生活においても特に障りはありません。
要するに、1ヶ月に1回病院に行くといっても、することは体重測定、聴診器による診察、歯茎や口内の確認が中心であり、注射を打たれたりするわけではないんですね。
これっぽちも痛い思いなんて、していません。

ところが、このシュナは動物病院の駐車場に着くやいなや、ガタガタと震えだします。
そして受付を済ませて待合室に座っている間、全身の神経がむき出しになったように、やたらと神経質になってしまうのです。
この状態から少しも改善しないんですね、困ったことに。

普段は犬と挨拶ができる子ですが、このときばかりは絶対にダメ。
待合室にいる犬すべてにピリピリと反応し、大騒ぎになってしまうこともあります。
しかし、あまり興奮させることは心臓によくないですし、他のワンちゃんに迷惑をかけるわけにもいきません。
仕方がないので、たいがいは外で待っていて、順番がきたら呼んでもらうようにしていました。

パニックは伝染する

その日、駐車場には1台も車がとまっていませんでした。
「お? ウチだけだ」
そう思った私は、シュナを連れて散歩の延長のように病院の中へと入っていきました。
もちろんシュナはすでにガクブル状態になっていましたが、いまこそ場所に慣らす良いチャンスではないかと思ったのです。

ところが、シュナが入り口の自動ドアを通り抜けた瞬間、ちょうど診察室のドアが開き、中からコーギーがでてきました。
一瞬にして固まる我が家のシュナ。
次の瞬間、シュナがギャーーーーー!と叫んで後ろに飛びのいたのです。
キャンキャンとか、ギャンギャンとか、そういう犬っぽい声ではなく、ギャーーーー。
野生動物を絞め殺したらこんな声をあげるのかな?というぐらいの、すさまじい声でした。

ところがさらにその次の瞬間、コーギーまでもがギャーーーー!と叫んで後ろに飛びのいてしまったのです。
その結果、うちのシュナは受付横に置いてあった観葉植物の鉢植えに激突。
コーギーは送り出そうとした看護師さんのスネに激突。
静かだった動物病院内は、一瞬にして大騒ぎの現場となりました

同じ環境で育てても同じような犬にはならない

我が家の4匹の犬は、ワクチン接種やフィラリア予防のときは4匹一緒に病院に連れていきます。
するとパグ×パピヨンのミックスは実に愛想良く待合室にいる人々、犬や猫、それから動物病院のスタッフに挨拶をしてまわります。
イタリアングレイハウンドはすべてにおいて我関せずという感じで、ただ静かに待合室の床に伏せてそっぽを向くばかり。
もう1匹のミニチュアシュナウザーは待合室の犬に興味を示したかと思えば、ガラス越しに見える外の風景に興味津々という落ち着きのなさ全開。
そして件のシュナはやはりガクブルガクブルやっています。

同じ環境で育てても同じような犬にはなりません。
最初の犬がダメだとあとからきた犬も悪い行動をまねする、などと言う人がいますが、そうとも限らないことだけは間違いないようです。