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セントバーナードの生涯に責任をもつということは…

この記事の目次

セント・バーナードに限らずですが、超大型犬は往々にして
小型犬よりもゆったりと物事に対して構えるところがあります。

そのため、穏和で優しいという面ばかりがクローズアップされがちで、
セント・バーナードについてもやはりそのような傾向が見られます。

もちろん、そういった性格であることを否定するつもりはありませんが、
あくまでもきちんと子犬の時からシツケをされている犬、
ということが前提条件になることを忘れてはいけません。

シツケをおざなりにして甘やかしてしまえば、
本来温厚なセント・バーナードであっても問題犬になる
のです。

セント・バーナードを飼育するための環境

セント・バーナードといえば、犬種の中でも最大級の超大型犬として有名です。

そのため、大型犬を飼いたいという人であっても、
さすがに気軽にこの犬種を選ぶことは少ないのではないでしょうか。

想像に難くなく、この犬を飼うためにはそれなりの広さの飼育スペースが必要です。

さらには、月々にかかるエサ代、ワクチン費用、
健康診断費用
なども覚悟しなければいけませんし、
抜け毛の多い犬種ですから、手入れについてもおざなりにはできません。

寒さに強い犬種ですから屋外飼育は可能ですが、
暑さをきちんとしのげる場所に犬舎を設置しなければいけませんので、
そういった配慮も欠かすことができないのです。

また、室内飼育も可能ではありますが、
これだけの巨体が部屋の中を動き回ることをよく考えないと大変なことになるでしょう。

個体によっては100kgに近いような体格が室内で動き回れば、
床の傷や家具、ドアなどの破壊は覚悟しなければいけません。

また、セント・バーナードはかなりヨダレを垂らす犬種ですから、
床がベタベタになってしまうでしょう。

こういったことをすべてクリアできるようにあらかじめ準備をすれば、
室内にセント・バーナードがいる生活はかなり楽しそうです。

しかし、思いつきだけで室内飼育を始めた場合、
いずれ後悔することになるかもしれない
と、
よくよく理解したうえで選ぶべきなのです。

巨体であり、比較的短命であるということ

セント・バーナードはその他の超大型犬と同じように、
決して寿命が長い犬種ではありません。

個体差はもちろんありますが、シニアの年代に入りだすと
急激に衰えが見えることもあります。

そして、もし寝たきりなった場合には、
人の手による看護がかなり重労働になることを覚悟しなければいけません。

一人ではまず持ち上げることができない巨体が寝たきりになる…。
これは決してありえない話ではないのです。

寝たきりになり、排泄もままならなくなってしまった超大型犬の世話というのは、
想像を絶するほど困難なものがあるのだということを、
ヌイグルミのような子犬時代にはなかなか想像することができません。

もちろん、生涯自分の足で歩けるセント・バーナードもたくさんいます。
しかし、自分の犬がそうならない可能性を常に考えたうえで、
セント・バーナードの健康管理はするべきであることを忘れないでください。