子犬のオスとメスは意外なほどに見分けにくい?
突然ですが、オス犬とメス犬を見分けることはできますか?
そんなの、できるに決まっている!という声が聞こえてきそうです。
もちろん、成犬であれば股間のあたりを見れば
それは一目瞭然でしょう。
特に、去勢していないオスとメスは簡単に見分けがつくものです。
では、それが幼い子犬だったらどうでしょうか?
子犬のオス・メスは似ている!?
子犬を四六時中見る環境――
すなわち、ペットショップの店員やブリーダー、
動物病院関係者やトリマーであれば、
オス・メスの見分けなど朝飯前どころか、できて当然のことでしょう。
しかし、子犬に関わる仕事でもしていない限り、
意外なほどに子犬のオスとメスは似て見えてしまうものなのです。
それというのも、生後2~3ヶ月未満の子犬というのは
陰部の形状が未発達だからです。
オスの場合はまだ睾丸(精巣)が
陰嚢(いんのう)におりてきていません。
そしてメスの陰部は体の大きさに比べると
やや大きくでっぱって見えるため、
その結果子犬のオスとメスの股間は似て見えてしまうのです。
おまけに、この時期の子犬はオスもメスもしゃがんでオシッコをしますから、
ますます紛らわしいのかもしれません。
これはオス?それともメス?
とは言え、いくら似ていても子犬を見慣れた人間にとっては一目瞭然です。
しかし、普通の飼い主さんの場合、
過去にいくら犬を飼った経験があったとしても、
幼い子犬だった時期はほんのわずかだったでしょうし、
その後子犬と触れ合う機会があったとしても、
股間をまじまじと見ることなどそうはありませんよね。
もちろん、ペットショップやブリーダーから犬を購入するのであれば、
「この子はオスですよ?」「メスですよね?」と確認することもできるでしょう。
しかし、もしインターネットなどを通じて購入し、
ブリーダーから空輸された子犬を直接空港などへ迎えにいった場合には
どうしたらいいのでしょうか?
位置で確認するのがわかりやすい
もしも子犬の性別を間違えているのではないかと不安になったら、
性器のついている位置で確認するとわかりやすいでしょう。
オスの性器はかなりお腹寄りの、
ヘソ(があると仮定して)に近い位置についています。
生後60日前後では睾丸はまず確認できませんので、
ついていなくても心配する必要はありません。
そしてメスの性器は肛門と近い位置についています。
ただし、子犬の頃は少しでっぱっているような形状をしているため、
これをオスと見間違えてしまいやすいので注意してください。
位置を確認しても、どうしてもオス・メスを間違えているのではないかと
不安になった場合は、デジカメ等で子犬の陰部を撮影し、
ブリーダーやインターネットショップなどに確認してみましょう。
それでもなお不安な場合は、
獣医さんで確認してもらうという手もあります。
しかし、間違っても最寄りのペットショップに
子犬を連れていくようなことはやめておきましょう。
せっかくウィルス感染の可能性が低い方法で運ばれてきたというのに、
台無しになってしまうかもしれないからです。
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