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短胴短足のシュナウザーと、胴長足長のシュナウザー

この記事の目次

我が家には2匹のミニチュアシュナウザーがいます。
どちらも有体な言い方をしてしまうなら、いわゆる血統書付きの犬。
血統書を確認したかぎり、血のつながりはとりあえずのところありません。(とりあえずと表現したのは、血統書があくまでも所有者の申告によって成り立つものだから)
シュナウザーは毛色によって毛質が全然違いますが、どちらも毛色はホワイト。
つまり、限りなく同じような犬のはずなんです。

ところが、この2匹、まったくもって似ていないんですよね。
「そりゃあ、同じ犬種の犬だろうと、それぞれに性格は違っていも不思議はないでしょう?個性があるんだから」……という類の話しではありません。
見た目が。
容姿がまったく似ていないんです。

ミニチュアシュナウザーの犬種標準に合っているような、合っていないような

ジャパンケネルクラブ(JKC)が定める犬種標準によると、ミニチュアシュナウザーの一般外貌は
「小さく、力強く、ほっそりというよりは、がっしりしており、粗毛で、上品。小さいことが不利とならないようにスタンダード・シュナウザーを縮小したような外貌」
とのこと。

まあ、これはあくまでも一般外貌なので、うちの子達もあてはまったりあてはまらなかったりするわけですが、私が気になるのはなんといっても2匹のボディバランスです。
ドッグショーに出陳されるミニチュアシュナウザーを見る限り、胴がやや短く四肢の長い台形を描くようなボディバランスをしているんですよね。
簡単にまとめてしまえば、胴がやや短くて足が長い、という体型です。

ところが我が家のミニチュアシュナウザーといえば……

1匹目……胴が短くて足も短い
2匹目……胴がダックスフンドばりに長くても足も長い

うーん、これ、どう捉えればいいのでしょうか。

もちろん、ドッグショーに出陳される犬達は、ボディバランスが申し分のない犬ばかりなので、我が家のザ・家庭犬とは比べものにならないほどスタイルが良いことは間違いありません。
そういうことは抜きにしても、我が家の2匹は同じシュナウザーでありながら体型が違いすぎる!
ついでに言うと、目形も1匹はまん丸で、もう1匹はアーモンド型。
さらにさらに言うなら、頭蓋骨の形も全然違います

犬は人間の手で形を変えられている生き物

まあ、ホワイトの毛色はソルトやブラックに比べてかなり後発のため、ブリーディングそのものがガッチリと固まっていないせいもあるのではないでしょうか。
だからこそ、血統書上はかなり血筋のよいシュナウザーでありながら、犬種の特性がブレブレになっているとしか思えません。
こういうことを考えて犬達を観察してみると、つくづく人間は犬の姿形をいじり倒しているのだなぁと実感させられてしまいます。