セロリは犬にとっても健康野菜

セロリといえば、子どもが嫌いな野菜の上位に入ることでも知られている野菜。
しかし、あの独特の風味と香味から、なんとなく体に良さそうな健康野菜のイメージもありますよね。
見た目にもなんとなくスジスジしているセロリ。
果たして犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか

その昔、セロリは薬だった

ヨーロッパが原産といわれるセロリは、古代ローマ・ギリシャ時代には薬として用いられていた、とても歴史のある野菜です。
食用というより薬として用いられ、食物繊維が豊富そうな見た目から想像がつくように、整腸剤や強壮剤として使われていました。

ついでに言うなら、男性の強精剤としても使われていたそうですが、現代的には女性に嬉しい栄養素が豊富に含まれた野菜、と表現したほうがしっくりきそうです。
βカロテンが豊富に含まれているだけでなく、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEも含まれているため、これらビタミングループの相乗効果によって抗酸化力がアップしているんですね。
さらにはカリウムが豊富に含まれているため、余計な塩分を排出して血圧を下げたりする働きが期待できます。

この女性に嬉しい健康効果は犬の体にも◎。
抗酸化作用によって活性酸素が取り除かれ、免疫力がアップするだけでなく、カリウムの塩分排出力によって内臓への負担が軽減されることが期待できます。
犬が摂取すると害になる成分は特に含まれていませんので、結論として犬にセロリを食べさせても大丈夫だと判断できるわけです。

独特の香りにも健康効果あり

苦手な人も多いセロリ独特の香味。
実はあの香りにも素晴らしい効果があります。

セロリの香り成分であるアビオイルには食欲を増進させる作用がありますし、アピインやセネリンには神経の高ぶりを沈める効果があります。
何事にも敏感に反応してしまうセンシティブなタイプのワンちゃんには、セロリが有効に働くかもしれません。

人間にはセロリの香りが苦手な人は少なくありませんが、犬はさほど気にしないようです。
その点からも、セロリは犬の食事に使いやすい野菜と判断してもよいのではないでしょうか。

セロリを使うなら消化に良い一手間を

セロリに限らずの話しですが、犬の胃腸は本来野菜を上手に消化するようにはできていません。
そのため、消化がしやすくなるような一手間が絶対的に必要なのです。

セロリは見た目にもスジがはっきりしていますよね。
この食物繊維は上手に摂取すれば腸内で善玉菌のエサにもできますが、多すぎれば胃腸に負担をかける原因になりかねません。
しっかりと刻んだりすりおろしたりして、消化によい形に変えてから食事に加えるようにしましょう。

また、セロリのしゃきしゃきとした食感はいかにも犬好み。
セロリの95%は水分のため、低カロリーのおやつに代えたくなるのはやまやまですが、ぽりぽりとかじらせるような与え方は過剰に食べてしまいやすく、その結果下痢や嘔吐をまねきやすいのです。

それではせっかくのセロリのポテンシャルを活かすことができません。
犬にセロリを食べさせるなら、消化がよくなる一手間を惜しむべきではないのです。

生と加熱のどちらでもOK

野菜というとなんとなく生で食べさせたほうがいいような気がしますが、セロリの場合は生でも加熱でもどちらでもOKです。
生のままでも細かく刻んだりすりおろすことで消化がしやすくなりますが、シニア犬などには加熱して柔らかくなったものをさらに刻んだりすりおろしたりすると、なおのこと安心です。

胃腸の元気と全身の元気は直結しているもの。
胃腸に負担をかけない一工夫が、健康長寿への道です。