ペットシッターは老犬介護の強い味方

老犬の介護は人間の介護に比べたら、可愛い分楽でしょう――?
心無い人は、平気でこんなことを言うことがあります。

しかし、実際に犬の介護を経験してみると、その大変さには想像以上のものがあることは間違いありません。
だからこそ、老犬介護を最後の最後までしっかりとやり遂げるために大切なのは、飼い主さんが介護で追い詰められないことではないでしょうか。

一人で抱え込んだ老犬介護は破綻しやすい

愛犬がどんな状態になろうとも、最後までしっかりと面倒をみるのは飼い主の務めである。
そう考えるのはとても大切なことですし、当然のことでもあります。
しかし、そのために自分自身を追い込んでしまったら、老犬の介護生活そのものが破綻してしまうのではないでしょうか。

毎晩夜鳴きが激しくてまともに睡眠をとることもできず、近所からは犬がうるさいと苦情を言われ、睡眠不足でフラフラになっている体で、足腰のおぼつかない犬の腰と首をささえながら真夜中に散歩へ連れ出す……。
こんな生活をしていたら、飼い主さんの具合が悪くならないほうが不思議です。

家族で交代しながら介護ができればまだいいですが、一人暮らしの飼い主さんや夫婦二人暮らしぐらいでは、ほとんど逃げ場がありません
仮に家族全員で介護をしたとしても、全員が寝不足でフラフラというケースも少なくないのです。

こうなると、老犬介護の質が悪くなるどころか、「いっそ安楽死をさせたほうが……」という思考に陥りやすくなります。
安楽死についての是非をここで論じるつもりはありませんが、とにかく、こうなってしまうと「最後までしっかりと面倒をみる……」という初志は貫けないかもしれません。
でもそれって、一生後悔として残ってしまいそうですよね。

外部からの手を借りてでも飼い主は体と心を休めるべき

なにもかもを背負い込んで疲れ果ててしまう前に、外部からの手を借りてでも介護に疲れた飼い主さんは体を休めるべきなんです。

知り合いや親戚で手伝ってくれる人がいればいいですが、そんな人物には心当たりがないという人のほうが多いのではないでしょうか。
また、知り合いにその都度頭を下げるのは、それはそれでストレスが溜まりそうですよね。

そんなときは、ペットシッターの利用を考えてみてはいかがでしょうか。

日本ではペットシッターはまだまだ浸透しているとは言い難い仕事ですが、実はとても心強い助っ人になりうる存在なのです。
ペットシッターは飼い主が不在の時に世話をする人、というイメージが先行していますが、飼い主が在宅しているときにだって役に立ってくれるのは間違いありません。

昼間ペットシッターに介護の必要な犬の世話を依頼して、その時間、飼い主さんは寝不足になっている体を休めたっていいのです。
犬の介護についてかなり経験豊富なペットシッターもいますので、思っていた以上に上手にお世話をしてくれるのではないでしょうか。

そして疲れきった体を休めることで精神的な落ち着きを取り戻せたら、もう一度愛犬の介護について前向きな気持ちになれるはずです。

他人の手を借りて介護をするなんて、ズルをしているようで……と二の足を踏む飼い主さんもいますが、これらはズルでもなんでもありません。
介護が必要な老犬を最後まで幸せな犬として世話をするための、単なる一つの方法なんです。
そのために出来ることは、すべてやってみても絶対にバチなんて当たりません。

それに、友人知人に頼むのとは違い、きちんと料金が発生します。
それはつまり、ビジネスとしての関係が成立しているわけですから、必要以上に気を使わなくてもいいことも気持ちを楽にしてくれるのではないでしょうか。

どうやっても飼い主とは後悔してしまう生き物

たとえ万全な介護をしたとしても、愛犬が旅立ったあとは「もっと何かできたのではないか?」と思ってしまうのが飼い主という生き物の性質(さが)なのかもしれません。
だからこそ、きちんと最期を看取る日まで、介護生活をハッピーなものにするための方法は、何でも試してみるべきなんです。

ペットシッターの利用は慣れないと「なんとなく……」と及び腰になりがちですが、一度利用すればその便利さを確実に実感できるはずですよ!