まるでチンピラ

犬のオモチャにはいろいろなものがありますが、
すべての犬がオモチャで遊ぶことを好むわけではありません。

オモチャが大好きでボールやヌイグルミなどを与えると大喜びする犬がいる一方で、
ほとんどそういうものに感心を示すことのないタイプもいるのです。

我が家の場合、パグとパピヨンのミックス犬とイタリアングレイハウンドは、
オモチャを与えてもあまり遊びません。

それでもごくたまにヌイグルミをくわえてみたりすることはありましたが、
今ではくわえるどころかそばに近づこうともしないのです。

オモチャに執着するシュナのせいで…

なぜMIXとイタリアングレイハウンドがオモチャに近寄らなくなったかといえば、
それは2匹いるシュナウザーのうちの1匹のせいです。

この1匹はオモチャに対する執着がすさまじく、
他のメンバーが遊んでいるオモチャを片っ端から奪っていくのです。
そういうことがないように、4匹にそれぞれ同じものを1つずつ渡したこともありました。

しかしそんなことで解決するほど、
シュナウザーのオモチャへの執着は軽いものではなかったようです。

およそ1分後にはそのシュナウザーの元に4個のオモチャ全てが揃っていました。
あれよあれよと言う間にシュナウザーが神業のような速さですべてのオモチャを奪い去り、
自分の陣地に持ち込むと番人としてオモチャの前に立ちふさがったのです。

その姿たるや、金に執着するあまり一族から煙たがられる嫌な親戚のオバサンのよう。
そしてそんな状態が続くうちに、他のメンバーは「あー、ウザい」とばかりに
オモチャには近づかなくなっていったのです。

お前はチンピラか!?

ところがこのシュナウザーが厄介なのはここから。
誰もオモチャに近づかないし、関わりあいにすらなりたくない。

それなのに、自らオモチャをくわえてわざわざ他のメンバーのそばへ行き、
ウーウー唸りながら「盗んだらボコボコにするからね」とばかりにすごんでみせるのです。

自分の周囲がすべて盗人に見えている、まさにそんな感じでしょうか。

他の犬達はこの状況がとてつもなく鬱陶しいらしく、
シュナウザーがオモチャをくわえて近づいてくると、
びっくりするほど見事に顔を背けて視界に入れようとすらしません。
それなのにオモチャをくわえたまま、なおからんでいく……。

その姿はまるで安っぽいドラマに出てくるチンピラのようです。
しかも、現在そのシュナウザーは
虎の顔がバーンとアップリケされたスカジャンを着ているため、
まさに繁華街のチンピラそのもの。

次は趣味の悪い派手な柄シャツでも着せてみようかと思っています。