ミックス犬は何が飛び出すかわからないビックリ箱

ミックス犬――。
一昔前は雑種と呼ばれていましたが、
今は何と何のミックスであるかが重要なため、こう呼ばれているのでしょう。

マルチーズとプードルのミックスはマルプー
チワワとミニチュアダックスフンドのミックスはチワックス
シーズーとプードルのミックスはシープー……などなど、
掛け合わせた犬種同士の名前を合体させて名づけてしまうなど、
ある意味その商魂のたくましさには毎度感心させられます。

本当にいいとこどりだけなのか?

新たな犬種を生み出そうという目的より、
単純に可愛さだけを追究して犬種同士を掛け合わせているようですが、
当然のことながらミックスされているのは容姿だけではありません。

その気質、犬種にみられる特徴的な部分もすべて掛け合わされているのです。

売るほうの側の理屈としたら、
「いいとこどりのハイブリッド!」となるわけですが、
果たしてすべてがそう上手くいくものでしょうか?

犬が生きている存在である以上、赤と青を混ぜたら紫になる、
というような単純な混合にはならないものです。

見た目は生きたヌイグルミにしか見えないほど愛らしくても、
テリア種の小動物を追わずにはいられない気質を持った
ミックス犬がいても不思議はありません。

それを「意外性があっておもしろい!」
と思える飼い主さんだったら万事オッケーでしょう。

しかし、「見た目はおとなしそうなのに飼ってみたら全然違う、騙された!」
と思ってしまうようなら、そもそもミックス犬を選択したこと自体が間違っています。

成長途中で変化することもある

純血種の場合は両親の持つ毛色や体格により、
ある程度その子犬がどんな犬に成長していくのかを想像することはできるでしょう。

それでも、遺伝子の関係で思わぬ先祖返りを起こして
予想から大きく外れることもあるのです。

それが、違う犬種同士で掛け合わせたミックスであればなおのこと。

子犬時期の容貌が、そのまま成犬になってからも
余すところなく引き継がれるとは限りません。


毛色についても子犬の頃は真っ白だったのに、
成長とともに違う色が生えてきたとしても何も不思議はないのです。

もちろん体格についても同じことが言え、
両親が極小同士だからといってそのままその子も極小の犬に育つとは限りません。

足が短いドワーフタイプで可愛いと思っていたら、
成長とともに思ったより足が長くなることだってあるでしょう。

すべてを受け入れればミックス犬はメリットが多い

気質や容姿が想像とは違って成長したとしても、
それはすべてその子のもつ個性
です。

そのような、びっくり箱的な要素をすべて受け入れて
ミックス犬を選択するのであれば、メリットは大きくなるでしょう。

両親の遺伝子同士が近くないため、純血種であれば
かかりやすい病気が発現する可能性はかなり低くなるからです。

また、マズルの詰まった犬にマズルの長い犬種を掛け合わせた場合、
マズルが詰まり過ぎない形状を獲得したことで、
呼吸器系の疾患を回避することができるかもしれません。

アンダーショットが標準の犬とオーバーショットが標準の犬を掛け合わせた場合、
噛み合わせがどちらなのかという問題そのものが無意味となり、
噛み合わせの問題から解放されることでしょう。

せっかくミックス犬を飼うのであれば、
どのように育ってもオールOKだという気持ちを持つべきです。
そうすれば、そのドッグライフは確実に楽しいものになるでしょう。