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シニア犬は唾液や胃液の分泌量が減少して不調を起こす

この記事の目次

一般的に犬がシニア期に突入するのは7歳とされています。
しかし、人間と同様に老化の進み具合は犬それぞれ。

7歳の誕生日を迎えたからといって、
その日を境になにもかもをすべてシニア用にしなければ健康を害する、
というわけではありません。

とは言え――。
どんなに元気いっぱいに見えたとしても、愛犬は確実に年々年老いています。

毎日その姿を見ているから気づかないだけで、
5年前と今とを比べたら違いがあるのではないでしょうか?

そもそも老化ってどんなこと?

ヨボヨボになって歩くのも困難――。
どうも老化と聞くとこういうイメージを持つ人が多いようです。

しかし、もっと自分にひきつけて考えてみたらどうでしょうか?

朝起きても昨日の疲れがあまりぬけていない。
油っこいものを大量に食べると胃がもたれるようになった。
髪の毛のツヤが若い頃に比べるとイマイチ……。
こういったことが、まさしく年齢とともに感じることですよね。

犬も同じです。
見た目には若犬の頃とさほど変わりがないように見えても、
ちょっとした部分で機能が衰え始めているのです。

老化に備えたケアとは

たとえば、犬だって老化とともに唾液や胃液の分泌量が減少します。
つまり、何かものを食べた後、若い頃に比べると
食べかすが口内に残りやすくなっているんですね。

その結果、歯垢がたまりやすくなり、それが歯石となって歯周病を引き起こすのです。
愛犬が年齢を重ねてきたら、いままで以上に口の中を点検し、
歯周病にかかっていないか注意してあげてください。


また、胃液の分泌が少なくなりはじめると、
今まで普通に食べてきたドッグフードの消化が困難になることがあります。

特に穀物が多く含まれたドッグフードを食べさせていると、
犬の胃腸は消化に手間取ったあげく、
疲弊して内臓の調子そのものを崩してしまうかもしれません。

シニア期に突入したと実感するようになったら、
ただ単純にドッグフードをシニア用に変更するのではなく、
消化しやすいことを念頭に選んであげるとよい
でしょう。

愛犬をいつまでも若々しくいさせるために

歯周病にかからないように日ごろから口の中をチェックし、
さらには腸内環境が悪化しないように気をつけていると、
老化による不調の多くは防ぐことが可能です。


シニアになったから老化対策をする、という付け焼刃ではなく、
日頃から健康チェックすることで
自然と老化対策ができていることが、理想的
なのかもしれませんね。