痴呆になった老犬の夜鳴きをどうやって乗り切るか

愛犬が年をとり、介護が必要になったとしても、1日でも長く生きてほしい――。
飼い主のこんな願いにうそ偽りはありません。

しかし、痴呆が進んで夜鳴きの症状が表れ、それがどうがんばっても抑えられなくなったとしたら、どれほど飼い主を精神的に追い詰めることになるでしょうか。

夜鳴きの声はかなりの騒音

痴呆になった老犬の夜鳴きの声は、クンクン程度の大人しいものだと思ったら大間違い。
まるでなにかに追い立てられるかのように、一晩中大きな声で鳴き続けることも珍しくありません。

山の中の一軒家にでも住んでいない限り、近所迷惑で苦情がくるのは必至。
介護をしている飼い主自身にしても、まともに睡眠をとることができずに疲弊しきっている中で、ご近所との関係まで悪化してしまうわけです。
まさに八方ふさがりの状況へと陥ってしまうのは本当に苦しいことですよね。

こうなると、かつては愛犬に1日でも長く生きてほしいと願っていた飼い主が、安楽死を検討したとしても、そのことを誰が責められるでしょうか。
しかし安楽死の選択は、たとえそれで問題のすべてが解決したように見えても、間違いなく飼い主の心に傷を残すことになるでしょう。
だとしたら、できることはすべて試してからでも遅くないと思いませんか?

認知症のサプリメント――メイベットDC

愛犬の夜鳴きがひどすぎて、今にも犬の首を絞めてしまいそうなほど追い詰められている飼い主にしてみたら、今さらサプリメントの話しなんてするな!と怒られそうです。
しかし、痴呆の症状が見られるようになり、このままだと夜鳴きで悩まされるかもしれないという状態のワンちゃんにはぜひ試してほしいのがメイベットDC
メイベットDCはオメガ3・オメガ6不飽和脂肪酸を主成分としたシニアケア用のサプリメントです。
動物病院でも認知症の犬に使用されるサプリメントで、そんなのしょせんは気休めでしょう?という疑念を打ち破ってくれるぐらい、効果があがったという報告が多い点は見逃せません。

1日1包の使用で1箱30包入りが5000円前後、60包入りが8000円前後ですから、試してみる価値がおおいにあるのではないでしょうか。
とはいえ医薬品と違い、今日飲んだら明日に効果がでるようなものではありません
じわじわと変化が出てくるものですし、効果が感じられるようになるまでの日数にしても2~3ヶ月は覚悟しておいたほうがいいでしょう。

睡眠導入剤の利用

サプリメントを3ヶ月以上飲ませてみたのにまったく効果がなかった。
または、今現在が切羽詰った状況のため、今すぐなんとかして夜鳴きを止めたい。
こんなときは、獣医さんに睡眠導入剤を処方してもらうのも一つの方法です。

睡眠導入剤を飲ませたら夜鳴きの激しい犬がコロっと朝まで寝てくれる?
だったら最初から薬を飲ませればいいのでは?
……という簡単な話しではありません。

睡眠導入剤は医薬品ですから、期待する効果と同時に愛犬の体に少なからずの負担をかけることになるのです。
薬を飲ませることで肝臓を痛めることになりますし、薬の効果によって夜鳴きはおさまったものの食欲が消失し、ぐったりとして反応がなくなることもあります。
また、体が薬に慣れてしまうと効果がどんどん薄くなり、初期の頃は一晩寝てくれたのに、だんだんとその時間が短くなって2時間ももたなくなる、ということも。

とはいえ、介護をしている飼い主の疲労回復の時間をとるためと考えたら、睡眠導入剤の使用は有効な手段ですが、単純な夜鳴き対策の方法として長期間使用するものではありません。

防音犬小屋という選択もある

痴呆による夜鳴きが始まると、夜鳴きを止めることを中心に考えてしまいがちですよね。
しかし、ここで発想の転換をしてみたいと思います。

もしも、好きなだけ夜鳴きをしても大丈夫な環境があったらどうでしょうか?
もちろん、山中の一軒家に引っ越したほうがいい、などと言うつもりはありません。
防音設備のある場所に犬を寝かせるのです。

部屋そのものを防音仕様にしたらかなりの工事費が必要になりますが、防音犬小屋ならそこまで高額にはなりません。
実は、防音犬小屋はすでに市販されています。
ピアノで有名なカワイの防音犬小屋なら13万9千円、オーダーメイドで作るにしても20万円前後で購入できる市販品があるのです。
これなら現実的なラインとして検討してみる価値があるのではないでしょうか。

気になる人はAmazonや楽天市場で検索すると商品がありますので、ぜひ調べてみてください。

できることはすべて試してみるべき

痴呆の犬に20万もかけるなんて……と考える人は、痴呆になった愛犬を介護する人の苦労や精神的に追い詰められていく苦しさを理解していません。
あのときもっとこうしていたら……。
そんな後悔を長い年月抱えて苦しむより、お金や薬で解決できる可能性があるとしたら、試してみるべきではないでしょうか。

※2017年現在の情報です。