MENU

ダルメシアンは一緒に走る気がない飼い主には向かない

この記事の目次

ダルメシアンを選びたいと考えた場合、
まずは毎日きちんと運動させることができるのかを考えなければいけません。

犬を飼うんだから、散歩ぐらいは普通にやるつもりです――。
この程度の覚悟なら、ダルメシアンを飼ってはいけません。

長距離を走ることに向いた犬種

ダルメシアンは馬車の伴走犬をしていたという歴史から、
長距離を走ることができる体のつくりをしています。

それゆえに筋肉質ですらりとした美しい体をしているのですが、
それが適わない環境というのは、ストレスを生み出してしまうことにつながりかねません。

現代の生活において馬車の伴走をすることはありませんし、
かと言って自動車の伴走をさせるわけにはいきませんよね?
つまり、飼い主が一緒に走るうえでそのお供をさせるのが一番なのです。

運動嫌いの飼い主が見た目がいいからという理由だけでダルメシアンを選んでしまうと、
家の中を破壊されてしまうことになるでしょう。

ダルメシアンの素晴らしいパワーはどこかで発散されなければいけません。

白地にスポットの意味を間違えてはいけない

ダルメシアンの特徴とも言うべき白いボディに散る黒いスポットですが、
この配分には個体差がかなりあります

ほとんど白だけで黒いスポットがほんの少ししか散っていないものもいれば、
黒が多すぎて顔が半分以上真っ黒になっている、という場合もあります。

人間側の好みはそれぞれあるでしょうが、
健康上のリスクを考えた場合ここには大きな差があります。

そもそも、白いボディに黒いスポットが散っているという考え方が間違っています。

遺伝的な話しをすれば、黒いボディの黒い色素が弱まった結果、
白い部分が出現した
と考えた方がよいかもしれません。

そのため、あまりにも白が多い個体というのは
黒い色素の大部分が弱まった結果
であることを踏まえておくべきなのです。

スポットの多い少ないが先天的な難聴に関係しているという説と、
していないという説の両方があります。

しかし、ドッグショーでは失格事項であるはずの
パッチと呼ばれる大きな黒いスポット(要は顔の半分ぐらいが真っ黒になるようなもの)が
ブリーディングにおいては推奨されているところを見ると、
黒班が多い方が難聴になる確率が低いと考えてもよいのかもしれません。

ダルメシアンの尿路結石症

ダルメシアンは全犬種の中で尿酸を排出する
唯一の犬種である
という不思議な特徴を持っています。

簡単に言えば、尿路結石症や高尿酸血症にかかりやすい体質をしているのです。
それらを理解したうえで、常日頃から健康管理をする必要があるでしょう。

病気になってから治療をするより、
普段からの予防や定期的な健康診断などが大切ですから、
犬に対してそれなりに費用をかけてもよいと思えないのであれば、
ダルメシアンを選んではいけません。