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秋田犬は毛色によって顔が違う

この記事の目次

秋田犬は日本古来の犬種であると思っている人が多いようですが、
実はその歴史はそれほど古いものではありません。

古くには秋田犬の元となる秋田マタギ犬と呼ばれる
猟犬がいたことは間違いありませんが、
秋田犬のような大型犬ではありませんでした。

そもそも、日本の気候風土や昔の食物事情を考えれば、
自然発生的に大型犬が生まれるはずもありません。

美しい被毛をとるか、美しい顔をとるか

歴史が古くないとはいえ、
現在の秋田犬はきちんと確立された姿形を持っています。

被毛についてはバリエーションがいくつかあるように見えますが、
基本となる色は赤、白、虎の三色です。

赤の秋田犬というのは、涼やかな瞳と
すんなりとしたマズルを持つスッキリ系の顔が特徴で、
美しい秋田犬の顔を思い浮かべるとしたら、まず間違いなく赤の顔でしょう。

虎は赤に比べると顔立ちにスッキリ感が足りず、
少々無骨な感じがするのですが、被毛の美しさは抜群です。


その毛の吹き方、色艶、密度などは素晴らしく、
赤の毛色で虎ほど豊かな被毛を持つ秋田犬は滅多にいません。

そのため、顔立ちの美しい秋田犬がほしいなら赤、
被毛の美しい秋田犬がほしいなら虎を選ぶべき
でしょう。

白については、親犬、祖父母犬などが
どんな毛色の組み合わせになっているかで質はまちまち
です。

同じ白い毛でも、赤と赤の組み合わせから生まれたものは
クリーム色っぽい黄味がかった色になりやすく、
黒虎と黒虎から生まれた白毛は純白と呼べるほど美しい白になりやすいでしょう。

ただし、顔立ちについてはどちらの系統が強くでるかはなんとも言えません。
美しい赤の顔立ちが強くでればよいですが、虎の顔が強くでてしまうと、
もともとあまり豊かとはいいにくい白毛の場合、
あまり見目のよくない秋田犬になってしまうこともあります。

秋田犬の管理について

柴犬などの小型の日本犬に比べると大型である分、
散歩や運動がたくさん必要なのかと言えば、実はそうでもありません。

もちろん、きちんとした散歩は必要ですが、
普通の家庭犬としての運動量で充分です。

被毛の手入れについては、
抜け毛は多い方ですから定期的なブラッシングは欠かせません。

特別に臭い犬ではありませんが、
こまめにシャンプーをしていた方が皮膚病などを起こしにくくなるでしょう。

また、美しい毛を吹かせるためには寒さにしっかりとあてる必要がありますので、
室内飼いをしている秋田犬の毛は豊かにならないことがあります。

秋田犬の体質的にも寒さには極めて強いですが暑さには弱いため、
年中室内飼いをするよりも、通気性のよい外飼いの方が向いているかもしれません。

アメリカン・アキタは別物

秋田犬はアメリカに渡った後、
アメリカ人好みの改良がされたアメリカン・アキタになりました。

日本にいる秋田犬とは毛の質感や毛色など、ずいぶんと違います。
日本の秋田犬としては失格とされるような毛色でも、
アメリカン・アキタでは歓迎されているものもあります。

もう、別種の犬になったと考えた方がよいかもしれません。