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質問からショップのクオリティーを探る

この記事の目次

ネットショップにいろいろな質問をしてみる

気になる子犬が見つかったら、
まずはそのネットショップにいろいろな質問や相談をしてみましょう。

例えば親犬の毛色や体格などは絶対に確認するべき事項です。

前述に続いてトイプードルを例にすると、
例えば子犬の毛色がレッドであった場合、
親犬や祖父母の毛色までわかれば、どの程度退色するかの予想がつきやすくなります。

レッドという赤味を帯びた茶色はトイプードルの中では一番人気のあるカラーですが、
この毛色はほとんどの場合成長とともに薄くなっていきます。

もちろん退色の程度は個体によって差がありますから、
さほど退色しない子もいれば、
子犬の頃とは似ても似つかぬほど色が薄くなることもあるわけです。

また、親世代も含めてその前、
さらにその前とずっとレッドの毛色で取り揃えていると、
毛色そのものは美しいレッドを保てるかもしれませんが、
骨格の強度に不安がでてくるかもしれません。

トイプードルはもともとは白や黒が基本であり、
レッドやアプリコットは近年になって生み出された毛色です。

そのため、白や黒のように骨格のことも考えた繁殖がなされておらず、
レッドやアプリコットの毛色ばかりを重視した結果、骨格の弱い個体が多く存在するのです。

返答から見えてくるネットショップの信頼度

上記のような質問をすることで、
その返答内容によりそのネットショップが信頼に値する店がどうか
判断する材料にすることができるでしょう。

「買ってくれそうだな」という客に対して愛想よくするのはある意味普通のことですが、
買うかどうかまったくわからない状態での客に対してどれだけ誠実な対応ができるかは、
店によって差が出るところでしょう。

犬好きが高じインターネットペットショップを開いたオーナーなどは、
相手が買う気がなさそうだとわかっても、
犬に関する質問や相談にはつい親身になって答えてしまうものです。

反対に、知識も情熱もないオーナーの場合は、
客になるかならないかわからない相手からの質問というのは
非常に迷惑に感じていますので、返答の内容は通り一遍になるか、
もしくは雑な答え方になる
でしょう。

例えば「両親ともに体格の小さなプードルです!」
という宣伝文句が記載されている子犬に対し
「将来的にはどのぐらいの大きさに成長しそうですか?」
という質問をしたとします。

それに対し「両親とも小さいですから小さなプードルになりますよ」
という返答がきたら、怪しいと判断するべきでしょう。

なぜなら、いくら両親が小さくても
子犬が同じように小さくなるとは限らない
からです。

現在純血種と呼ばれている犬のすべてが
近代以降人間の手によって作出されたものですから、
長い目で見ればそのすべての歴史は浅く、
その分簡単に先祖帰りしてしまうのです。

その子犬が生まれた犬舎のブリーダー本人が目の前で子犬を確認し、
その豊かな経験から「これはおそらく成長しても小さいままだろう」
と判断するのであれば話は別ですが、

仲介をしているネットショップのオーナーが
「両親ともに小さいからこの子も小さく成長するはず」
と判断するのは適当に答えているか、
知識不足のどちらか
であると判断してよいでしょう。

きちんとしたショップであれば
「両親ともに小さいですし、この子も今のところは小さめの個体ですが、
将来的に絶対小さくまとまるとは言えません」
と答えると思います。