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伝染病予防のため床をきれいに掃除しよう

この記事の目次

気温が下がり湿度が低くなる季節になると、
今年はA型が流行する、B型が流行する…というように
インフルエンザの話題がでます。

そして同時に、インフルエンザを防ぐためにはこまめなうがい、手洗い、
適度な湿度を保ちましょう、
という流れになっていくことでしょう。

湿度を高くすると…?

あまりにも当たり前のように、インフルエンザが流行する時期には
室内の湿度を高くした方がいいと考えるわけですが、
そもそもどうして湿度を高くするのでしょうか?

それは、大気中に存在するインフルエンザウィルスが、
湿度が上がることによってその水分で浮遊しにくくなり、
下方へ落下しやすくなる
からです。

しかし、だからといってすぐに死滅するわけではありません。
単にフワフワと浮いていたホコリが床に落ちるような状態であり、
この床付近で生活しているのは誰でしょうか?
――そう、犬たちです。

犬の感染症予防には床掃除が必須

もちろん、人間のインフルエンザが犬に感染するわけではありません。

しかし、犬のインフルエンザウィルスも同様に加湿によって
床面に落ちる
ことを忘れてはいけないのです。

ですから、室内の加湿をしたら同時に床面の掃除も行うことで、
犬達のウィルス感染対策をしてあげましょう。


インフルエンザウィルスはアルコールなどでも除菌できますので、
全体的なお掃除の後、加湿して床をきれいに拭くだけでも
かなりウィルスを取り除くことができそうです。

犬のインフルエンザも基本的にはくしゃみや鼻水などの飛沫から感染するため、
床から感染する確率は低いですが、それでも免疫力が弱まっているシニア犬や
子犬のいるお家
では、念には念を入れておきたいものです。

これらの掃除を習慣化させていると、多頭飼育をしている家や
新しく後輩犬を迎えた家などでは、コクシジウムやジアルジアなど
原虫類による寄生を水際で防ぐことも可能になります
から、
床掃除をして無駄になることはありません。

先輩犬がシニア世代になったから2匹目を飼うケースは多いもの。
その際に子犬が原虫類のオーシスト(感染可能な状態の卵)を持ち込んでしまうと、
体力のある成犬であれば問題なくても、体が弱っている高齢犬などは
感染してしまうことがある
のです。

基本はワクチン接種

とは言え、犬インフルエンザウィルスの感染を防ぐために一番重要なのは、
やはりなんと言っても定期的なワクチン接種です。

1年に1回の伝染病予防混合ワクチンを接種していれば
インフルエンザに感染する確率は低くおさえることはできますので、
ワクチン接種と定期的な除菌により、二重の防波堤で犬達の体を守ってあげてください。