犬の交配――種オスとは?

飼っている犬に子犬を生ませたいと考えたら、父親を探すことになります。
オス・メスつがいで飼育している場合は、メスの発情とともにオスも発情しますので、
自然交配を待つことになるでしょう。

この場合、飼い主が介助して交配を成功させるというより、
犬達に任せる形になることが多いでしょうか。

一緒に飼育しているのだから、気もあって簡単に交配できるだろう
と考える人がいますが、これが案外そうでもありません。


普段は仲がいいのに、発情した時にメスがオスを近寄らせなかったり、
オスが興味を示さないこともあるのです。

しかし、自然交配に成功すると妊娠する確率がかなり高くなりますから、
何事もタイミングが必要なのかもしれません。

では、メスを単独で飼育している場合、
もしくは毛色や血統にこだわって子犬を生ませたい場合は、
どうしたらいいのでしょうか?

種オスを探す

その場合は、交配をしてくれるオス
――いわゆる種オスを探すことになります。

種オスというのは字面そのままの意味で、骨格形成や被毛の状態など、 犬としての質が高いとか、とても血統がいいなどの理由から、
種付けをするオス犬のこと
です。

ドッグショー犬舎やブリーダー犬舎、ペットショップなどでは
そのためのオス犬を揃えているところがあり、
犬種や毛色、体格、性格、顔立ちなどなど、
この犬が父親だったら望むような子犬が生まれるかもしれない、
という相手を選んで交配させるのです。

こういったオスの種付けは、もちろん無料ではありません。
血統が良ければ良いほど種付け料は高額になりますし、
珍しい犬種の場合も交配料は高めになるでしょう。

その逆に、血統的にたいしてアピールするものがなく、
探せばいくらでも種オスがいる人気犬種の場合は、料金はそれほど高くはありません。

どんな種オスを選ぶのかは飼い主さんの自由ですが、
交配しても必ず妊娠するとは限らないことだけは覚悟しておきましょう。

そのため、メス犬の発情期に1回、
または日にちをおいて2回、3回と交配させる場合もあり、
そのあたりの追加料金があるかないかは犬舎によって違うため、
事前にしっかり確認しておかないとトラブルのもとになります。

犬舎によっては妊娠が成立しなかった場合、交配料の半額を戻してくれるとか、
次回の発情時に半額で交配してくれるところもあります。

友達の飼っているオス犬

そんな費用をかけてまで交配なんてしたくない!
うちは友達の家で同じ犬種のオスを飼っているから、
その犬と交配させればいい!と考える人もいるでしょう。

これに関しては、上手くいくのであればそれでいいと思いますが、
なかなか思い通りにならないことも知っておくべきです。

第一に、オス犬というのは発情すれば即上手に交配できるわけではありません。

今まで一度も交尾をしたことのないオスは交尾そのものに失敗する確率が高いですし、
メスに拒否されたあげくケガをしてしまったり、
場合によっては犬同士でとんでもないケンカに発展することもあります。

また、オス犬の性格によってはメスに威嚇されただけで萎縮してしまい、
交尾どころかメスに近寄れなくなる子もいるのです。

さらには、血統書を発行しようとする場合、
母犬の持ち主の犬舎登録や、父犬のDNA登録など、必要な条件がいくつかあるのです。

このように、犬の交配というのは素人が簡単にできるほど甘いものではありません。
犬なんてくっつけておけば簡単に交尾しちゃうんでしょう?などと考えていると、
とんでもない事態になるかもしれないのでお気をつけください。