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ドッグフードに使われるトウモロコシの是非

この記事の目次

安全で安心なドッグフードを食べさせてやりたい!
そう考えていろいろなドッグフードの比較検討を始めると、
必ず行き当たることがあります。

それは、トウモロコシが原材料に使われているフードは
よくないらしい、
ということです。

トウモロコシは悪い食材?

そもそもなぜトウモロコシが悪者扱いされるかというと、
消化の悪さからアレルギーの原因になりやすいからです。

そして、たいがいのドッグフード解説サイトには
「製造コストをおさえるために安価なトウモロコシが使われている
そういう製品はダメ!」と書かれていることでしょう。

確かに、安いドッグフードのほとんどにトウモロコシが使われています。
しかし、本当にトウモロコシは悪い食材なのでしょうか?

犬にとって一番大切なのはタンパク質

確かに安価なドッグフードの場合、
原材料の先頭にトウモロコシが記載されているものをよく見かけます。

これはつまりタンパク質を摂取するための肉類より、
炭水化物の元となるトウモロコシが多く含まれている
ことを意味しているわけですね。

この割合が私たち人間の食事であれば、問題はないのでしょう。
現にトウモロコシを主食としている国が世界中にたくさんあるぐらい、
本来トウモロコシは栄養のある食材です。

しかし、犬の場合は五大栄養素の中で、
最も多く摂取しなければいけないのはタンパク質
です。

そう考えると、トウモロコシが一番多く含まれるフードは、
トウモロコシが含まれているからいけないというより、
タンパク質が少ないからいけない
と言い換えることができるのかもしれません。

大切なのは飼い主の五感で判断すること

とは言え、闇雲にトウモロコシの使われたドッグフードを避けることには
あまり意味がないように思われます。

もちろん、明らかにトウモロコシにアレルギーがあると判明していれば別ですが、
特に食物アレルギーのないワンちゃんの場合は、
一番体調が良いと判断できるフードが一番体に合っているのではないでしょうか。

トウモロコシが使われたフードと使われていないフードを試した結果、
使われているフードの方が体の調子が良いことだってあるのです。

愛犬と毎日接していれば、糞の形状、毛艶、涙の状態、皮膚などで
そのフードが体質に合っているかどうかを判断する
ことはそれほど難しくありません。

明らかにトウモロコシの使われたフードの方が状態が良かったのに、
トウモロコシ不使用のプレミアムフードだから、という理由だけで
使い続けるのだとしたら、そこに意味はあるのでしょうか。

糞の量には要注意

ただし、トウモロコシを使用しているフードを食べさせた結果、
明らかに糞の量が増えてしまったとしたら、あまり良いとは言えない
かもしれません。

それはつまり未消化で排泄される分量が増えたということですから、
結果的に犬の体に吸収される栄養分が少ないということになります。

特に安価なドッグフードにはそのようになることが多いため、
そういう製品のトウモロコシは単なるカサ増しとして使われているのでしょう。

しかし、栄養吸収まできちんと考えた状態で
トウモロコシを処理してあるドッグフードの場合は、糞の量は多くなりません。

そういったことも含めて、飼い主さんは愛犬の体調を
毎日しっかり観察することが大切
なのです。