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ドッグショーと展覧会

この記事の目次

ドッグショーに興味はありますか?
犬が大好きな人であっても、よほど近所で開催されない限り
実際のショーを観にいったことがある人は、そう多くはないのかもしれません。

あったとしても、犬に関連する仕事でもしていない限り、
複数の畜犬団体が開催するショーや展覧会をいくつも観にいくことはあまりなさそうです。

ドッグショーと展覧会

同じように犬の質を競う大会ではありますが、
日本犬と西洋犬種ではショーの呼び名が違います。

実際には畜犬団体によって、と言った方がより正確でしょうか。

ジャパンケネルクラブ(JKC)とそこに関連するクラブが開催するものを
主にドッグショーと呼んでいます。


そして日本犬保存会や秋田犬保存会、甲斐犬愛護会、北海道犬保存会、
北海道犬協会など日本犬の所属する畜犬団体が開催する大会を展覧会と呼びます。


ジャーマンシェパードやドーベルマン等の7犬種のみが登録できる
日本警察犬協会(PD)の主催する大会は協議会・審査会と呼ばれますが、
こちらはドッグショーとは少し毛色が違うため、今回の記事では割愛します。

JKCのドッグショー

JKCが主催するドッグショーは多くの場合屋内で開催されます。

アジリティー等の競技会は屋外で開催されることもありますが、
いわゆるドッグショーと銘打った大会についてはまず屋根のある施設が使われます。

FCI(国際畜犬連盟)ジャパン・インターナショナル・ドッグショーなどの大きな大会は、
東京ビッグサイトや千葉市幕張メッセなど大きな会場が使われるため見ごたえは充分ですが、
各支部の地方大会などはそれに比べるとかなり規模は小さくなりますので、
盛大な催し物を期待している場合は肩透かしを食らうかもしれません。

ドッグショーにおいて、ハンドラーと呼ばれる「犬を引く人」は欠かせません。
特に資格がいるわけではありませんが、JKCの会員かその家族が対象となり、
アマチュアでも出場することはできますが、
それを生業としたプロのハンドラーと競うことになります。

プロハンドラーの場合、スーツやタキシード、ドレスなどを着用していることが多く、
見慣れないと水商売の人が犬を引いているように見え、
それはそれでおもしろいのかもしれません。

アマチュアのハンドラーであっても、基本的にはきちんとした服装をしています。

日本犬の展覧会

日本犬の展覧会はほとんどの場合が屋外です。
それも、グラウンドとか河川敷、場合によっては広い駐車場などが使われることもあり、
JKC絡みのドッグショーに比べると、かなり地味な見た目になることは間違いありません。

しかしその分入場料はかかりませんので、興味があるなら出かけていけば見放題です。
日本犬の展覧会にも当然犬を引くハンドラーはいますが、
多くは展覧会を目的としている繁殖者、もしくはその関係者が自ら引いています。

これが驚くほどそのへんにいるオッサンという雰囲気であり、
時々スーツを着た人もいますが、多くは普段着、作業着、ジャージなどで出場しています。

そのため、遠くから見ると周囲で見学している観客と区別がつきませんが、
それはそれで日本犬の展覧会特有の雰囲気で楽しめるのではないでしょうか。