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甲斐犬は高いところが大好きな犬

この記事の目次

甲斐犬は日本犬の中ではかなり特殊な位置づけにある犬です。

日本犬の団体で一番大きいのは日本犬保存会ですが、
日本犬保存会に所属している甲斐犬はほんの少数しかいません。

そのほとんどは甲斐犬愛護会という、甲斐犬単体の団体に所属しています。

標準として定まりきっていない

甲斐犬愛護会が標準として定めているある程度の大きさというのはありますが、
その規定そのものが他の日本犬に比べるとかなり幅がありますし、
それより大きい、もしくは小さい甲斐犬もたくさんいます。


それはひとえに、柴犬のように数がいないため、
標準としてのサイズが定まりきっていないことが原因なのではないでしょうか。

繁殖される数が多ければ多いほど、
ある程度の枠組みの中におさまっていくものですが、
そういう意味で甲斐犬というのは
まだまだ今後も改良されていく余地を残した犬なのでしょう。

甲斐犬の賢さは計り知れないものがある

犬の賢さにはシェパードのように訓練性能の優れたものから、
日本犬のように独立心を持った賢さまでと犬種によってその性質には違いがあります。

しかし甲斐犬の賢さというのは、この両方を兼ね備えたものがあるのです。
驚愕するほどの訓練性能の良さを見せたかと思えば、
決して自分をまげようとしない強烈な芯の強さまでを持ち合わせた甲斐犬は、
信じられないほどの才能を見せることができる犬種なのです。

しかし、見た目のシャープさと虎柄の被毛は好みが分かれるところでもあり、
あまりメジャーにならないのはどこか惜しいような気がします。

不思議な甲斐犬の性質

甲斐犬は身体能力が大変に優れた犬でもあり、
その跳躍力は小さな体格からは想像できないものがあります。

また、高いところを好む性質があり、木に登ったりフェンスをよじ登ったりと、
犬とは思えない行動をとることもしばしばです。

どうしても高いところを好むため、
犬小屋の屋根に上る程度の行動はまるで珍しくありません。

しかしこの性質のせいで、おもわぬ事故を引き起こしてしまうことがあります。
鎖や綱などでつないである甲斐犬の近くにフェンスや塀があった場合、
それを見事に上ってしまうことがあります。

そして反対側に落ちることで首吊り状態になり、
最悪の場合は死亡してしまう事故が今までにも発生しています。

そのため、甲斐犬を飼育するのであればつながずに
しっかりとした犬舎に入れることが一番望ましい
といえるでしょう。

室内飼育する場合は、不用意によじ上って落下事故が起きないよう、
家具の配置などに気を配る必要があります。