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いきなりドッグフードを切り替えるのは危険!食物不耐性を知ろう

この記事の目次

ドッグフードの銘柄を切り替える場合は、現在食べているものに新しいものを少しずつ混ぜていき、徐々にお腹を慣らしていきましょう――。
これ、よく言われることですよね。
ところが、実際のところはそんな面倒なことをせずに、いきなり切り替える飼い主さんがたくさんいます。

さて、ドッグフードの切り替えは徐々におこなうべきなのでしょうか。
それとも、そんな必要はないのでしょうか。

メーカーの苦情対策……ではない

いちいち面倒なことをさせようとするのは、何かあったときにメーカーがクレームにならないようにしているからだ――。
こんなことを言う人がいます。
メーカー側の思惑が本当にそうなのかはわかりませんが、少なくともこれだけは言えます。

「愛犬の末永い健康を考えたら、ドッグフードの切り替えは徐々に行うべきである」

それはいったいなぜなのかといえば、『食物不耐性』による体の不調を避けたいからです。
では、食物不耐性とはいったいどんな状態のことをいうのでしょうか?

食物不耐性とは

簡単に言ってしまえば、ある特定の食べ物が体に合わず、なんらかの不調の原因になってしまうことです。
要するに、何か特定のものを食べたときにゲリや嘔吐の症状が表れることですね。

それって食物アレルギーではないのか?と思われた方もいることでしょう。
食物不耐性は「非アレルギー性食物過敏症」ともいいます。
アレルギーではないけれど、その食物を体内でどうにかするのはちょっと無理がある状態、と言えばわかりやすいでしょうか。

食物不耐性にならずに済んだかもしれないのに……

食べ慣れていないと体調不良を起こすかもしれませんが、食べ慣れればいけるかもしれません。
だからこそ、ドッグフードの銘柄を変更するときは、少しずつ混ぜていく手間をかけるべきなんですね。
体が慣れてさえいれば本来は問題の起きなかった食材を、食物不耐性という形で激しく反応させてしてしまったことで、アレルゲン扱いしなければいけなくなることだってあるのです。

いきなりドッグフードを変更しようとする飼い主は、たんに手間をかけるのが面倒なだけなのかもしれません。
しかし、その手抜きが愛犬の食べられるものの幅を狭めているかもしれないのです。

年齢によって犬の体質は変わっていく

ウチの犬はこれまで一度もゲリなんてしたことないし、どんなドッグフードを食べてもお腹の調子が崩れたことはない!と豪語する飼い主さんがいるかもしれません。
しかし、犬の体は年齢とともに老化していくのです。

それはもちろん、腸内環境にもいえること。
昨日まではなんでもなかったお腹が、今日はゆるむ可能性はどんな犬にもあるのです。
一度食物不耐性によってお腹の調子を崩してしまうと、その後はちょっとしたことでゲリをしやすくなることも珍しくありません。
そうなってからあわててお腹のことを考えても、なかなか元には戻ってくれないものです。

一番いいのは飼い主が一手間をかけて、犬の体調が崩れないように万全を期すること。
なにかあってから「あのときああしておけばよかった」と後悔しても遅いのですから。