生野菜をオヤツにすると犬の胃腸に負担をかけやすい

人間にくらべるとかなり味覚オンチな犬ですが、甘味を感じることはできるそうです。

ところがあまり甘味のない野菜でも喜んで食べているのは、
食べるという行為そのものと、食感を喜んでいるのかもしれません。

生野菜は犬にとってあまり栄養にはならない

生野菜を喜んで食べる犬は、キュウリをまるごと1本ぐらいペロリと食べてしまいます。
ニンジンもポリポリかじって1本ぐらいは平気でいけますし、
キャベツや白菜なども相当の量を食べてしまうことでしょう。

しかし、実際のところ生野菜はあまり犬の栄養になりません。
これは野菜の栄養価が低いという意味ではなく、
犬の内臓では生野菜を普通に食べても栄養を吸収する前に排出してしまうからです。

逆に考えれば、食べてもそのまま通過して排出されてしまうわけですから、
ダイエットが目的なら夢のような食材に思えるかもしれません。

しかし、実際のところそんなに上手くはいかないのです。
生野菜はほとんどが消化吸収されずに排泄されるわけですが、
その移動の過程で胃腸などの消化管を疲れさせてしまう可能性があるからです。

また、体が野菜を「異物」だと判断すれば、嘔吐によって体外に出してしまうことも。
仮に大喜びで生野菜を食べるとしても、やはりほんの少量にとどめておくほうが無難です。

シニア犬のオヤツには要注意

生野菜をいくら食べてもお腹の不調とは無縁だったとしても、
愛犬が年齢を重ねたら要注意です。
若い頃ならいざしらず、高齢の犬の胃腸に生野菜はかなりの負担。

今までは元気いっぱい病気知らずで過ごしてきたとしても、
飼い主が気づかないあいだに胃腸が年をとり、
生野菜が引き金となって一気に調子を落としてしまうことも珍しくないのです。

調子を落としてしまったら即生野菜は中止するべきですが、
一番いいのは調子を落とす前にやめること。

どうしても野菜のおやつがあげたいなら、
ふかしたサツマイモやカボチャへとスイッチしたほうが安心
です。

特にサツマイモは食物繊維が豊富でお腹の調子を整える働きがありますし、
腹持ちがよいため空腹による胃液嘔吐を防止する効果も期待できます。

温野菜は面倒くさいなどという理由で生野菜を食べさせているとしたら、
それははっきり言って手抜きでしかありません。

その手抜きによって引き起こさなくてもよかったはずの胃腸の不調を招いてしまったら、
もともこもありませんよね。

生野菜をあげると愛犬が喜ぶから。
温野菜を作るのは手間隙がかかって面倒だから。
これらの理由でシニア犬に生野菜を与え続けることは、
愛犬の寿命を飼い主が少しずつ削っているのと同じことなのかもしれません。