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子犬輸送のバスケットに細切り新聞紙が入っているワケ

この記事の目次

遠方のブリーダーから子犬を購入する場合、
直接迎えに行けない場合は飛行機による空輸、
もしくはトラック便による陸送
で送ってもらうことになるでしょう。

どちらも重量によって輸送コストが違いますから、
ブリーダーは出来るだけ安い料金で送ることができるように、
プラスチック製の蓋付きバスケットなどを入れ物として使用します。

そしてたいがいの場合は細切り、
もしくは細かく切った新聞紙
が敷き物として入れられています。

これを見て、「古新聞を入れるなんて、このブリーダーはケチだ!」
とクレームをつける人がいますが、それ、誤解です。

新聞紙は意外なまでの優秀アイテム

トイレシーツをケチる意味で
新聞紙を使っているブリーダーが絶対にいない、とは言いません。
しかし、そのほとんどはなにかと便利だから新聞紙の細切りを入れているのです。

空輸にしろ陸送にしろ、空港や運送会社に預けたら即出発して、
最短時間で目的地まで到着するわけではありません。

出発の何時間も前に受付が終了しますから、
出発予定時刻のかなり前までに
子犬の入ったバスケットを預けなければいけない
のです。

そして、積み込み作業があってそれからようやく出発し、
目的地まで数時間の旅をしていくわけですね。

この間に子犬がオシッコやウンチをしてしまうことはままあります。
出来るだけ出発の日には食事をさせず、胃の中を空にしてから送り出すとしても、
それでも排泄はつきものです。

この時、トイレシーツのみ敷いたバスケットだと、
子犬はウンチやオシッコを踏んでしまい、足や体が汚れてしまう
ことになるでしょう。

しかし、ここに細切り新聞紙が入っていたらどうでしょうか?
新聞紙がウンチや吐瀉物などに絡みついてくれるおかげで、
子犬の体は汚れにくくなる
のです。

また、細切りにした新聞紙は空気の層ができるため、保温効果もあって一石二鳥。

つまり、インクはついてしまうかもしれませんが
排泄物で子犬の体が汚れるのを防ぎ、なおかつ防寒の役目も果たし、
ついでに言うなら口にしてもあまり害がない
という、
実にすぐれた敷物なんですね。

インクがつくのを避けるために
コピー用紙などを細切りにしたものを入れているケースを見たことがありますが、
はっきり言って新聞紙の方が柔らかく、子犬にとってはクッション代わりになるでしょう。

そう、コピー用紙のような上質紙ではイマイチなんです。

このように、自分の概念だけで物事をとらえてクレームをつけていると、
実はちゃんとした理由があったりするわけです。

ただし、雑なブリーダーは新聞紙を細切りにせず、
そのままただ四角く折って敷くだけ、ということもあります。

こういうブリーダーはダメですね。