コーギーのシッポは生まれてすぐに切られている

トイプードルやウェルシュコーギーペンブロークのお尻って可愛いですよね。
シッポがほとんどない、もしくはシッポが短いため、
シッポを振るというよりお尻をフリフリしているようで、とてもキュートです。

ところでそのお尻ですが、シッポがないのではなく、
生まれてすぐに切られていることを知っていますか?

なぜシッポを切るのか

シッポを切る犬種はいくつかありますが、
その起源は断耳と似ている部分があります。

すなわち、作業犬として働かせる際に、
シッポをケガしないようにあらかじめ切っておくというものですが、
その他にも理由があります。

それは18~19世紀のイギリスにおいてシッポのある犬が課税対象になったため、
シッポを切り落としていた、というものです。

そしてその税が廃止された後も断尾の習慣だけは残ってしまったという、
犬にしてみれば「そんなご無体な!」と言いたくなるような変遷があるのです。

断耳より判断が難しい断尾

とはいえ、実際の作業においてシッポを切っておいた方が
確かに犬の体をケガさせにくい、という場面は存在します。


例えば牧羊犬や狩猟犬などにとって、
シッポは確かにケガをしやすい部分であることは否定できないでしょう。

傷をつくりやすいということは、
そこから感染症にかかりやすいことを意味します。

また、コーギーのように足の短い犬種の場合、
糞などがつきやすいこともまた事実です。

そう考えると、予防医学という観点で
断尾という行為を判断することはできるのかもしれません。

その是非は別にして、
そこが断耳に比べて判断が難しいところだと言われているのです。

見た目重視の断尾は続く

どんなに理由をこねたところで、現代における断尾がほとんどの場合、
見た目重視であることは間違いありません。


ボクサーやミニチュアピンシャー、ミニチュアシュナウザー、トイプードルなどは
四肢の長さから考えれば、シッポを切らなくても特に問題があるとは思えないからです。

ほとんどの場合はシッポが切られた状態でそれぞれの飼い主のもとにいきます。

断耳と違い、生後一週間ぐらいまでに切ってしまうため、
飼い主側に切るか切らないかの選択権がないことがほとんどであり、
そのため飼い主はもともとそういうシッポなのだ
と思い込んでしまうことも珍しくありません。

ところで、イタリアングレイハウンドなどは断尾をしない犬種ですが、
この犬の場合、最も多いケガはシッポの骨折です。

しかし、見た目が美しいイタリアングレイハウンドのシッポを切る人はいないのです。

人間とはおそろしいまでに、自分達の価値観を犬に押し付けているのかもしれません。