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犬の手作り食は基本となる部分にちょい足しすると楽チン

この記事の目次

犬の食事は安心安全を考えたら、やっぱり手作り食が一番!
――と、はりきったはいいけれど、だんだん作ることがしんどくなり、
ついにはまた以前のドッグフード生活へと逆戻りしてしまった……。
こんな経験のある飼い主さんは少なくありません。

真面目な人ほど栄養バランスや食材の組み合わせについて頭を悩ませてしまい、
その結果挫折してしまう
のでしょう。

でも、食事というのはあくまでもデイリーなものですから、
そんなに自分を追い詰める必要はありません。

土台になる部分だけをまとめて作っておくと楽

そもそも、一食ごとにあれこれとメニューを考えるから疲れるし、
早い段階でネタ切れになる
んです。
でもよく思い出してみてください。

市販のドッグフードを食べさせていた時は、
毎日同じフードを食器に盛っていませんでしたか?

そうです、手作りだからあれこれ組み合わせて
バリエーションを広げなければいけないと思いがちですが、
そんな必要はないんです。

ある程度の組み合わせを考えたら、
あとはそれをローテーションするだけで充分。

そこで、まずは土台となる部分を作ってしまいましょう。

例えば、鶏の胸肉、お米、にんじん、大根を混ぜ合わせたものをしっかりと煮込み、
おじやに具が入ったような状態のものを1週間分ぐらいまとめて作ってしまいます。

それを1回分ずつ小分けにして冷凍しておけば、
少なくともこれで1週間分の土台は完成しました。

あとはここに食材をちょい足しするだけです。
例えばチーズやミルクを加えたり、
新鮮な葉もの野菜のペーストを加えてみたり……。

それも面倒なら、野菜のペーストもたくさん作って冷凍しておけば、
さらに楽になるでしょう。

タンパク質をもっと増やそうと思ったら、
豚のコマ肉を茹でて加えてもいいですし、お魚でもいいかもしれません。

良い意味での適当でOK

こんなふうに、ある程度の栄養バランスさえ整っていたら、
細かい数字まで気にする必要なんてない
んです。

その証拠に、世の中にたくさん出回っている
数々の犬の手作り食のレシピ本を見ると、
五大栄養素の割合は必ずしも一致していません。

つまり、そのぐらいアバウトであっても、
基本のラインさえ守っていればそうそう失敗はしない
ということです。

その基本のラインとは、五大栄養素を
タンパク質>脂肪>炭水化物>ビタミン>ミネラル
の順番でバランスよくとることです。

食材に含まれる栄養素が何ミリグラム……なんて考えていると
小さなことが気になって身動きがとれなくなってしまうでしょう。

食材全体の量からみて肉が半分を占めているけれど
脂肪の少ない赤味だからエゴマ油を別途追加して、
ご飯は肉の量の半分より少なめに加えておき、
野菜は赤青黄が入るように適当に種類を選び、
ヒジキの茹でたものをすりつぶして少し足す……。

こんな風にざっくりとした組み立てでも、
それなりに栄養バランスのとれたものが作れてしまうものなのです。

犬の手作り食は良い意味での適当でOKですから、
あまり肩肘を張らずにトライし、
楽しんで長く続けることが一番なのかもしれません。