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一人寝ができない犬に育ててはいけない

この記事の目次

現在、圧倒的に人気が高いのは小型の室内犬です。
特にトイプードル、チワワ、ミニチュアダックスフンドは、
もはや殿堂入りと言っても過言ではないほど不動の人気を誇っていますよね。

その他にも人気ランキングのベスト10に入っているのは、ほとんど小型犬ばかりです。

犬の寝場所

犬が家族の一員として暮らすようになり、
さらには小型犬の人気が高いということも手伝って、
飼い主と一緒に寝る犬が増えました。

ベッドにしろ布団にしろ、小型犬が1匹2匹一緒に寝ても
さほど邪魔にはなりませんから、
まあ物理的な面から考えれば不思議ではありません。

特に寒さに弱い犬種などは、
布団にもぐりこんで出てこない様子がなんとも可愛らしく、
最初は犬用の寝床を用意していた飼い主であっても、
いつの間にか一緒の布団で寝るようになった……というケースもあるようです。

ところで、犬が飼い主と同じ布団で寝ることの是非について、
考えてみたことはありますか?

夜鳴き対策のつもりが…

比較的多いパターンとして、子犬を飼い始めたところ夜鳴きが激しいため、
仕方なく一緒に寝ているうちに癖になってしまった、
というケースがあります。

クンクンキュンキュンキャンキャンと一晩中鳴かれては近所迷惑なのはもちろんのこと、
家族全員が寝不足になり、とてもではないけどやってられない!
という多大なるストレスの結果の解決策なのかもしれません。

そしてその結果、いつしか一緒に寝ることが普通になってしまうのでしょう。
確かに一見すると「それはそれでアリ?」と思わないこともありません。

犬にとっては寂しさを感じないで済みますし、
飼い主にとっても心が癒される……、そんな効果はあるのでしょう。

しかし、もし何らかの原因でいつの日にか
犬が一人寝をしなければいけなくなったとしたら、
どうなるのでしょうか?

様々な未来を想定しておくのは飼い主の義務

例えば、家族全員が何らかの事情で出かけなければいけなくなり、
犬を一緒に連れていけなかったとします。

犬は預かり先でほとんど初めてに等しい一人寝を経験するわけですが、
大人しく寝てくれると思いますか?

それこそ、子犬の頃とは比べ物にならないほどのストレスにさらされて、
ギャンギャンと一晩中わめき続けるかもしれません。

あずかった人にしてみればとんだ迷惑ですし、
慣れない相手に一緒の布団で寝てくれと頼むのは非常識もいいところです。


また、ペットホテルに預けるにしても、
周囲の犬にまで悪影響を与えてしまい、大変な騒動になるかもしれません。

この程度ならまだマシです。

もし何らかの事情で犬を飼い続けることができなくなり、
新しい飼い主を探さなければいけなくなったとしたら、どうでしょうか?

一人寝ができないということは、かなりのネックになってしまうでしょう。
それらのツケで本当に苦しむのは飼い主ではなく犬たちです。

うちは絶対に犬を手放すつもりはないから……、と思うかもしれませんが、
未来がどうなるかなんて誰にもわからないことですよね?

例えば旅行の時だけは一緒に寝る、という特別な場面はあってもいいと思います。
しかし、基本的に一人寝ができない犬として育ててしまうことは、
結果的に犬を大きなストレスにさらす結果になることを、飼い主は認識しておくべき
です。