サルーキはその気高さを愛する人だけが飼うべき犬

サルーキは最も古い犬種の一つと言われていて、
こういう長い歴史を持つ犬はえてして人間の言う通りにはなりません。

きちんと自我が確立しているので、
人間に奉仕するために生み出された犬種のように動いてはくれないのです。

そのことをきちんと理解したうえでサルーキを選ばないと、
飼い主はサルーキのやることなすことにイライラしたり、
がっかりしなければいけなくなるでしょう。

サルーキの持つ気性を愛する人だけが飼うべき犬

1から10までコマンドの通りに動くことを要求し、
すべてを自分に従わせたいのであれば、サルーキを選ぶべきではありません。

サルーキは非常に賢いですが、それは訓練性能の良さとは別物で、
自分で判断して何かをすることは得意でも、
何かを強制されることはとても苦手な犬
なのです。

そのサルーキと快適に暮らしていこうと思うなら、
トレーニングは基本的なことだけに集中し、
あとはサルーキの気持ちを尊重するべき
でしょう。

それはもちろん、好き放題甘やかせという意味ではありません。

大局としてしっかりと飼い主が管理している中で、
あとはサルーキをのびのびとさせるべきなのです。

サルーキという犬種に本気で惚れ込むことができるなら、
あの凛とした佇まいと、どこまでも駆けていきそうな底なしの野性を
どうすれば保ってやれるのかが、おのずとわかるのではないでしょうか。

美しい姿形に惹かれてよく考えずに選んでいるようでは、
その意味がなかなか理解できないかもしれません。

孤高なふりをして実は寂しがりや

サルーキは知らない人にも、
自分に関係のないペットにもあまり関心を示したがりません。


関心を示したと思ったら、
実は獲物認定されてロックオンされていただけ、
ということもよくあります。


その場合にはどこまでも追い回したりしますので、
飼い主は油断してはいけません。

そんなサルーキですから孤独を愛するのかと思いきや、
この犬種にはとても寂しがりやの一面があります。

そのため、1頭飼いで留守番が多いような環境では、
寂しさで延々と吠え続けることになるでしょう。

ですから、家族の中にいられるか、
もしくは多頭飼育などで1頭きりにならない場所が
サルーキにとってはふさわしい環境
なのです。

この集団は自分の群れ(家族)であると認めると、
サルーキはそのメンバーをこよなく愛する犬ですから、
サルーキのいる生活を楽しむためにはそういったお膳立てが必要なのです。
そんなこと面倒くさいと考える人に、サルーキは向きません。

こういったサルーキ向きの環境をきちんと整えたうえで、
家庭の犬として外してしまうことがないように要所要所で手を加えてやったら、
あとは基本的にサルーキの意思に任せることができる飼い主が、
サルーキの高貴さを引き出してやることができるのでしょう。