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我慢が足りないのはいつだって飼い主のほう

この記事の目次

うちの犬、「待て」をさせても
OKを言う前に勝手に動きだしてしまうんですよね、とぼやいている飼い主さん。

そういうあなたは、きちんと待てているのでしょうか。
必要な時間を待つことができず、シツケがなぁなぁになってはいませんか?

飼い主が待たなければいけない時間とは?

犬をしつけようとしているのに、
上手にしつけることができない飼い主さん
には、ある共通点があります。
それは、「正しく待つことができない」ということです。

たとえば、食事の用意をはじめたとたんに嬉しくて犬が大騒ぎを始めてしまった。
それを静かにさせたくて「伏せ」のコマンドをだしたとします。

ところがゴハンの準備が完了する前に
犬が勝手に伏せをやめて近寄ってきてしまいました。

そこで、「こら、ちゃんと伏せをしなさい」ともう一度「伏せ」のコマンドをだします。
ところが、またしても犬が動き出してしまいました。
ここで、「ああ、また動いちゃった」とあきらめていませんか?

もしくは、「こら!動いちゃだめって言ってるでしょ、伏せ!!」
と大声をあげつつも、犬の食事の準備を続けていませんか?

こんなとき、本来は食事の準備をする手をピタリと止めて、
犬が伏せているべき場所まで誘導し
(抱き上げるのではなく、犬に自主的にその場所へ戻るよううながす)、
そこできちんと伏せを続けさせるべきなのです。

それは、「静かに伏せて待っているとおいしいゴハンが食べられる」
という犬にとって楽しい状況を作りだしたいからです。

ところが途中で伏せをやめたにもかかわらずゴハンが食べられるとしたら、
犬はなぜ決められた場所で伏せをしなければいけないのか、
いつまでたっても正しく理解することができません。

できないのは犬のせいじゃない

多くの飼い主さんは「伏せ」や「待て」のコマンドをだしたくせに、
そのコマンドができていなくても良しとしてしまいがち。


もしかしたら時間がないから仕方がないのかもしれませんが、
それはあくまでも自分の都合ですよね。
そんなこと、犬には理解できません。

その結果、犬を混乱させてしまうのです。
それなのに、「犬がおぼえてくれない」とぼやくことは責任転嫁もいいところ。
犬に正しく何かを教えたいなら、飼い主だってきちんと待たなければいけません。

誰しも自分の愛犬にはいい子でいてもらいたいもの。
しかし、我々人間が考えるいい子はあくまでも人間にとってのいい子であり、
犬本来の性質からすると、本当はそんなことしたくないのかもしれません。

そこを「こうしてほしい」と伝えたいのですから、わかりやすく、
そして根気良く教えること
が必要なのは、言うまでもありませんよね。