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雷に対する反応も犬によってイロイロ

この記事の目次

犬はカミナリが苦手、というイメージがありますよね。
でも、実際にはものすごくカミナリを怖がる犬もいれば、まったく動じない犬もいます。
この差はいったいなにに由来するのでしょうか。

我が家の歴代の犬たち、そして現在暮らしている4匹の犬たちも、カミナリに対する反応はそれぞれに違います。

まさにカミナリセンサーのミックス犬

現在我が家で暮らしている4匹の中で、カミナリ恐怖症の犬はパグとパピヨンのミックス犬1匹だけです。
この子はずば抜けて聴覚が優れているからなのか、人間の耳では聞こえない遠雷にまで反応してしまうんですよね。
いかにも雷雨がきそうな曇天の日はもちろんのこと、どう見ても空が晴れわたっている日でも、ソワソワブルブルしだすことがあります。
こんなに良いお天気なのに、まさかこのあとお天気が急変して雨が降るの……?と半信半疑でいると、だんだんと空模様が怪しくなり、やがて雨が降り出すということも一度や二度ではありません。

そんなミックス犬は、カミナリにおびえはじめると真っ先に洗面所へ飛び込んでいきます。
雷におびえると水辺に逃げ込む犬がいると聞きますが、洗面所はまさしく浴室の手前。
狭くて暗い洗面所は水辺ともいえる浴室もすぐそこにあるため、家の中では一番落ち着ける場所なのかもしれません。

ミックス犬はカミナリにおびえているあいだは、終始ブルブルと体を震わせています。
さらにはヨダレがダラダラと垂れるので、なかなかカミナリがおさまらない日ともなると、ミックス犬のいる場所には水溜りのようなヨダレ溜まりができていたりするんですよね。

昔は抱っこをしたり声かけをしたりといろいろ試してみましたが、期待できるほどの効果はあまり感じられませんでした。
どうやらミックス犬の場合は、洗面所に飛び込んだらそっとしておくのが一番よさそうです。

カミナリが鳴るたびに破壊王と化すジャーマンシェパード

いまはもう天寿を全うしたジャーマンシェパードもカミナリが大嫌いでした。

基本的には室内飼育をしていましたが、昼間は庭で自由にさせていた頃のこと。
ある夏の日、外出先から戻ってみると、どことなく家の外観に違和感を覚えました。
シェパードにしても、いつもと同じようにお出迎えをしてはくれましたが、どことなくソワソワと落ち着きがないような……。

なんだろう?と思いつつ家の外観をじっと見ていると、リビングの窓が何か変。
そこでようやく気づいたのですが、リビングの掃きだし窓に取り付けてあった網戸がまるごと消えていたんです。
網が破られていたわけではなく、枠ごと消えていたんですね。

どういうことだ!?と思って探したところ、なんと家の裏庭に無残な状態で打ち捨てられているではありませんか。
網戸の部分がボロボロに破られているのを見てピンときました。

その日は帰宅前にかなり激しい雷雨があったんです。
それでパニックに陥ったシェパードが網戸をガリガリして家の中に入ろうとしたせいで、網をボロボロに破き、さらには勢いで枠がサンから脱落したのではないでしょうか。
そして、雷雨がおさまって正気を取り戻したシェパードは、自分のしでかしたことに気がついて証拠隠滅をはかったのです。
その証拠に、裏庭で私が呆然としていると、いつもならシッポを振りながらついてくるシェパードが、物陰からそっとこちらをうかがっているではないですか。

ちなみにこのシェパードは、別の日にはカミナリに驚いて網戸を突き破ってリビングに突入し、さらには泥だらけの体で二階に駆け上がって私のベッドで震えていたことがあります。
もちろん、家の中もベッドもすべてがドロドロに汚されてしまいました。
当時は卒倒しそうになりましたが、今では懐かしくて楽しい思い出です。

カミナリに動じないにもほどがあるミニチュアシュナウザー

カミナリが鳴るたびにパニックに陥る犬もいる一方で、現在我が家で暮らしているミニチュアシュナウザーは2匹ともまったくカミナリに動じません。
動じないどころか、ガラガラピッシャーン!というかなり派手な音が鳴り響いていても、お腹をだしてグースカ寝ている始末。
いくらなんでも危機感が足りなすぎるのでは?と少々心配になるぐらいカミナリを完全に無視しています。
もちろん、ミックス犬は洗面所で気絶寸前なぐらいおびえているというのに。
足して2で割ったら、ちょうどよいぐらいの犬になりますが、そううまくはいきませんね。