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オス犬はメス犬より見栄えがよくなる理由

この記事の目次

同じ犬種のオス犬とメス犬。
単純に見た目の良し悪しや見栄えだけで語るなら、オス犬のほうがより美しくなる可能性が高いといえるでしょう。

「でもうち子はメスですが、ものすごく美犬で、あう人みんなに褒められますよ!?」
そんな反論が聞こえてきそうですが、そういう話をしているのではありません。
被毛が豊かになりやすい点骨格がしっかりしやすい点など、総体的に見てオス犬のほうが見栄えがダイナミックになりやすいのです。

これは、なにもメスを貶めているわけではありません。
生き物の定めとして、ごく当たり前のことなんです。

動物は往々にしてオスのほうがメスより美しい

メス犬よりオス犬のほうが見栄えがいい。
これはなにも犬に限った話ではありません。
人間以外の動物は、ほとんどがオスのほうが美しい外見をしているのです。

理由は単純明快で、オスは美しい外見をまとうことで、必死にメスにアピールしているからです。
要するに、メスに選んでもらうための手段ですね。
クジャクのオスのゴージャスな羽根もそう。
ライオンのあの立派なたてがみもそう。
すべては他のオスより優れているのだとアピールすることでメスを獲得し、子孫を残すための方策です。

そして、犬の場合も然り。
良いとか悪いとかの問題ではなく、犬もオスのほうが美しくて派手な外見になりやすいのは、すべてはメス犬にアピールしたいという生き物の法則に則っているだけのことなんですよね。

ドッグショーを見学すれば納得

とは言え、普通の家庭犬として飼う犬について、そこまで見栄えの良さを追求することはあまりないのではないでしょうか。
しかし、ドッグショーを見学すれば「なるほど」と理解できるはず。

ドッグショーでは、見栄えの良さに加えて性質の良さも兼ね備えた犬達が勢ぞろいしています。
子犬の頃から外見を磨き上げ、美しく歩いたり走ることを叩き込まれた犬達は、見栄えの点で語るなら家庭犬とは比べものにならない美しさを誇ります。
そして、だからこそ同じ犬種のオス犬とメス犬が並んでいると、オス犬がメス犬より美しいという事実に気づくことになるでしょう。
大型犬の場合はオスとメスの体格差が大きいこともあり、なおのこと見栄えが違うんですよね。

では小型犬ならオスメス差がないのでは?と思われがちですが、これがそうでもありません。
本質的に、オス犬はメス犬より被毛が長く豊かになりやすい傾向にあるため、オスメス似たような体格であっても、やっぱりオス犬のほうがゴージャスな見た目に仕上がることが多いのです。

人間の価値観はコワイ!

同じ犬種なら、メス犬よりオス犬のほうが見栄えがよくなる。
この感覚から、超大型犬や大型犬においてオス犬は比較的人気があります。
グレートデンやドーベルマン、ジャーマンシェパードといった迫力が求められるような犬種は、間違いなくオス犬の人気が高いんですよね。

しかし、これが小型犬になると確実にオス犬よりメス犬のほうが人気が高いのです。
メス犬のほうが性格的に飼いやすいから、という真偽のつけにくい理由もありますが、比較的多くの飼い主さんが口をそろえてあげるのは「室内トイレなのに足をあげてオシッコをされると困る」という理由でしょうか。

一昔前だったら、メス犬は子犬を生むから面倒だ!とオス犬を選ぶ飼い主が多くいたものですが、室内犬が8割を超える現代では、その心配もなくなったからこそのメス犬人気。
見栄えの良さを追求したいからオス犬を選ぶにしろ、足上げオシッコをしてほしくないからメス犬を選ぶにしろ、要は終生大切に飼ってくれればいいだけの話です。