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犬がやたらと水を飲んで、水のようなオシッコをする

この記事の目次

散歩の後や気温の高い日など、
犬がいつもよりたくさん水を飲むと感じたことはありませんか?

元気よく運動をした後、
いきいきとした顔でおいしそうにお水をがぶがぶ飲む姿は、
飼い主としてなんとなく嬉しくなりますよね。

しかし、運動なんてしていないし、暑くもない。
それなのに、やたらとお水ばかり飲んでいるとしたら……。

それは、異変のサインかもしれません。

1日にどのぐらいの量の水を飲んでいるか?

一般的に考えて、犬が1日に飲む水の量は、
体重1キロあたりで40~60cc程度といわれています。
単純に計算すれば、体重が5キロの小型犬なら200ccから300cc。
30キロの大型犬なら1200ccから1800cc、というわけですね。

もちろん個体差や犬種の違い、気温、室温、運動量の違い、
食べているフードの形状などによっても変化がありますから、
一律というわけではありません。

しかし、もしも体重1キロあたりで100cc以上を飲んでいたとしたら、
それは明らかに何らかの異常があると考えた方がよさそうです。

前述の例でいうなら体重5キロの小型犬が500cc以上飲んでいる計算になります。
その程度だったら飲んでいるんじゃないか?と思われるかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。
これは器についだお水の量ではなく、
実際に犬が口にして体内に摂取した量
をさしています。

体重の1割のお水を飲んでいる計算になりますから、
もしも体重60キロの人間だとしたら6リットルですよ?
明らかに異常な量だということがわかりますよね。

お水を飲みすぎていると感じたら

普段より明らかにお水を飲みすぎていると感じたら、
闇雲に病院に駆け込む前にまずはきちんと状況を確かめてみましょう。

まずは、お水をたくさん飲むような要因に心当たりはありませんか?

たとえばドライフードを極端に多く食べた。
いつもより激しい運動をした。
急激に気温が高くなった。
……などなど、お水が欲しくなる状況はなかったでしょうか?

次に、オシッコを観察してみましょう。
もしもオシッコの量は増えたけれど
色やニオイには特に変化がなかったとしたら、
一時的に必要な量のお水を飲んだだけなのかもしれません。

もう少し何回かオシッコの観察を続けてから、
病院に連れていくかどうかを判断してもよさそうです。

お水のようなオシッコばかりをしていたら

しかし問題は飲んだら飲んだ分、
そのまま水が排出されるような無色に近いオシッコばかりをするケース
です。

一時的な場合は別として、毎回お水のような尿を大量にするとしたら、
それは体に必要な水分が吸収されていないからかもしれません。

この場合は、大量に飲んでいるにもかかわらず
脱水症状を起こしている可能性があります。
こんな場合は速やかに動物病院で診察してもらいましょう。

もしかしたらクッシング症候群や子宮蓄膿症などの
病気
にかかっているかもしれません。

また、食欲があってモリモリ食べ、ガブガブお水を飲んでいるのに
体重が増えるどころか痩せていくような場合も、腎臓の機能障害などが疑われます。

食欲のあるなしだけで健康状態を判断せず、
もっと日頃から愛犬を観察する癖をつけておきましょう。