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ドッグフードの着色料は人間の購買意欲を高めるため

この記事の目次

ドッグフードの添加物というと、
防腐剤や酸化防止剤などの保存料ばかりに目がいきます。

しかし、着色料や香料も立派な添加物です。
ところで、どうして食品に着色したりニオイをつけたりするのでしょうか?
それはズバリ!購買意欲を高めるためです。

誰にアピールするための色?

犬は色盲であると思い込んでいる人が多いようですが、
白と黒以外にも識別できる色はあります。

もちろん人間のように様々な色の違いを識別できるわけではありませんが、
黄色と青を区別することはできるのです。

では犬用のオヤツが青く塗られているかといえば、
そんなことはありませんよね?

例えばビーフジャーキーならいかにもおいしそうな
赤味のお肉を連想させる赤っぽい色であったり、
ドッグフードの種類がお野菜ミックスなら
茶色い粒の中に緑やオレンジなどの粒々が混ざっていたりするわけです。

犬が識別できないのになぜ着色料を使っているのでしょうか?
それは、人間の目が見た時に「おいしそう」と判断させるためであり、
なぜかと言えば、お金をだしてその商品を購入するのは人間である飼い主だからです。

しかし、赤色○○号、青色○○号、緑色○○号……などの着色料の中には、
健康を害する影響が指摘されているものも少なくありません。

このように、犬にとって食べ物の色味は何もアピールしないどころか、
害になることすらある
わけですから、原材料の欄はきちんとチェックするべきです。

ニオイでつるのが目的

では、香料についてはどうでしょうか。
犬は、見た目で食べ物がおいしそうだと判断するわけではなく、
またほとんど味覚でも判断しません。

犬にとっておいしそうかどうかの判断は、おおむね嗅覚に頼ることになります。
つまり、着色料と違って香料には犬にアピールする効果があるわけですね。

何種類かのドッグフードを食べさせた結果、
一番嬉しそうにガツガツと食べたのは最もニオイが強いドッグフードである、
ということは珍しくありません。

そういった場合、ドッグフードには犬の嗜好性を高めるために
原材料に含まれる脂肪分や油脂とは別に、
後からさらに油脂などでコーティングしている
ものがあります。

このような過剰な油脂は酸化しやすく、
その結果製品の品質の劣化を早めてしまう
ことになるでしょう。

そのようなドッグフードは食器がヌルヌルするほど油っぽいものが多いので、
こういったタイプは避けた方がよさそうです。

また、犬のオヤツの中には「イチゴの香り」「ぶどうの香り」
「チョコレートの香り」などといった、
人間が嗅いでも「いいにおい!」と思える香料が使われているものがあります。

こういった香料が使われたものを犬に食べさせていると、
事故の原因になりかねません。

なぜなら、ぶどうやチョコレートは
犬にとって食べさせてはいけない食材
だからです。

それなのに、こういったにおい=オヤツという認識をつけさせてしまうと、
犬はこれらのニオイを好んで探してしまうことになるでしょう。

犬の食事の安全性を考えた時、着色料も香料も必要のないものです。
こういったことをきちんと踏まえたうえで、
原材料に何が含まれているのかを確認してから製品を選ぶと、
失敗を減らすことができるでしょう。