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口輪をしている犬が凶暴な犬とは限らない

この記事の目次

口輪――と聞いただけであからさまに拒否反応を示す人がいます。

その理由は、犬が可哀想だから。
もしくは、噛み癖のある凶暴な犬に見えて怖い、といったところでしょうか。

まあ、確かにそういう負のイメージがあることは否めません。
しかし、口輪は正しく使えば犬の身を守ってくれる道具なのです。

人に噛みついた犬は処分の対象になる可能性がある

現代の日本において、犬という生き物は人間と全く異なる動物でありながら、
人間の定めたルールのもとでしか生きていくことが許されていません。

つまり、犬が平和に暮らしていくためには、人間社会において
その犬がきちんと安全な存在であることを示さなければいけない
んですね。

どんな理由があろうと犬が人に噛みついてケガをさせてしまったら、
最寄の保健所に届出をすることが義務付けられています。

ところが、そのことを知らない飼い主が多すぎます。

愛犬に多少なりとも噛み癖があり、
矯正ができていないのに公共の場所へ連れ出すのなら、
少なくとも物理的に噛ませない工夫をするべきではないでしょうか。

そのために、口輪は有効なアイテムとなるのです。

安全な口輪を選択して犬を守る

犬の口が開かなければ、物理的に噛むことはできません。
だからといってロープできつくグルグル巻きにしたら、
虐待と思われても仕方ないですよね。

様々な便利グッズがあふれかえる今、犬の口輪もきちんと進化しています。

柔らかいシリコン素材やキルティング素材、通気性の良いメッシュ素材……などなど、
犬の口先を傷つけないように工夫された口輪がちゃんとあるのです。

それらを用途に従ってきちんと選択すれば、
愛犬と接する人や犬にケガをさせずに済み、
ひいては愛犬の身を守ることにもなるでしょう。

また、拾い食いの癖のある子にも口輪は有効です。

衛生的に問題のある食べ物を口にしてしまったり、
毒物や異物を飲み込む危険性も回避できるのですから、
上手に使えばメリットは大きいのです。

無駄吠え防止にはあまり効果はない

口輪をはめて無駄吠えを防止する、という方法をとろうとする飼い主さんがいます。
結論から言えば、ほとんど効果はありません。

もしかしたら一時的におさまる可能性はありますが、恒久的には難しいでしょう。

犬は口が開いていなくても、かなりの声がだせてしまう生き物。
もちろん、ワンワンとはっきり鳴くことはできません。
しかし、喉の奥からしぼりだすような、不気味な声はちゃんと出るんですね。

これがけっこうな音量で、おまけに何の声だかわからなくなる分、
より不気味な鳴き声として響きわたることになるでしょう。
口輪一つでどうにかなると思ったら大間違いです。