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トップブリーダーはトップブリーダー推奨のドッグフードを選んでいない

この記事の目次

――トップブリーダーも推奨しています!
なんて、ドッグフードの宣伝を目にしたことはありませんか?

トップブリーダーというものがどんな定義なのかはっきりしませんが、
少なくともドッグショーで活躍していたり、
骨格構成その他諸々申し分のない質の犬を生み出している犬舎で、
そういった宣伝がされているドッグフードを
食べさせている現場を見たことがありません。

トップブリーダーの選ぶドッグフード

もちろんそれぞれの犬舎の経済状況などもあり、
一概に超高級品ばかりを食べさせているわけではありませんが、
それでもある一定の水準以上のフードが選択されていることは間違いありません。

少なくとも、ここならトップブリーダーと呼んでも差し支えないのでは?
と思える犬舎ではそうでした。

正直、誇大広告もはなはだしいなという感想しかありませんが、
それでもかつてこのCMを流したメーカーは、
ドッグショーのスポンサーとして今もなかなかに幅を利かせています。

試供品などをバンバンばらまいて来場客にアピールしているところをみると、
ターゲットはあくまでも一般層なのでしょう。

それはそうですよね、分母の数が違いますから。
トップブリーダーのような犬のプロより、
犬の専門知識に乏しい一般客が買ってくれる方が、
クレームは少ないしリピート率は高いしで、メーカーとしてはありがたい
のでしょう。

ドッグフードから見えてくるもの

プレミアムフードと一口に呼ばれていても、
その品質や安全性はピンからキリまでとかなり品質に差がある
ことは否めません。

プレミアムフードと謳っているだけの、せいぜい中流品もあれば、
確かにこれならプレミアムだとうなずける高品質のものもあるのが現状です。

当然価格にもそれは如実に反映していますので、
ブリーダーがどんなドッグフードを選択しているかで、
ある程度その犬舎の経済状況が透けて見えてしまうでしょう。

ずいぶんとえらそうな薀蓄(うんちく)をたれ、
さんざん講釈を聞かせたわりに
たいしたことのないドッグフードを使っているブリーダーはたくさんいます。

そういう場合、たいがいは「うちは犬の数が多いから、
毎月のドッグフード代がシャレにならないからね」と言い訳をしますが、
聞いているとどうも微妙な気持ちになることがあります。

そこまで犬質にこだわっているのに、食べさせるものはコレなのか?――と。
食べたものが体を作る以上、本当の意味で最高品質の犬を作ろうとしたら、
食べ物の品質を度外視できるはずがありません。


自称もしくは他称トップブリーダーから子犬を購入しようと思ったら、
必ず使っているドッグフードを確認してみましょう。


それだけですべてが判断できるわけではありませんが、
一つの参考になることは間違いありません。