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馬肉は優秀な動物性たんぱく質の食材

この記事の目次

手作り食における動物性たんぱく質御三家といえば、やはり鶏肉、牛肉、豚肉
スーパーで手軽に手に入ることも理由の一つですが、やはり作り手である飼い主が食べ慣れていることも、手に取りやすい一因なのかもしれません。

しかし、チキン、ビーフ、ポークをローテーションしていると、ふと違うタイプの肉類を使いたくなったりしませんか?
そこで登場してくるのがラム肉だったりお魚だったりするわけですが、それでも何か物足りないような……。
そんなときは、馬肉という選択もあります。

馬肉は高タンパク低脂肪の優秀食材

日本で馬肉を一番消費しているのは、ダントツで熊本県です。
2位は福島県らしいですが、熊本に比べると消費量は半分以下。
つまり、熊本以外の人にとって、馬肉はあまり身近な食材ではないわけですね。
ところが馬肉の栄養を知ってしまうと、いかに犬にとって良い食材なのかがわかります。

馬肉の色は鮮やかな赤色。
見るからに高タンパク低脂肪であることが伝わってきますが、馬肉の持つポテンシャルはそんなものではありません。
カルシウムやビタミンは鶏豚牛に比べて3~4倍は多く含まれているし、必須脂肪酸も豊富
さらにはエネルギー源として有名なグリコーゲンが他の肉類に比べると2~3倍は含まれているのだとか。
こんなに良い食材を使わない手はないと思いませんか?

いまどきはネット通販などを利用すれば、新鮮な生の馬肉が簡単に手に入るようになりました。
しかも、ちゃんと犬に食べさせやすいようにパラパラ状態のミンチになっているものもありますので、手作り食に加えるにしても、むしろあっけないほど簡単です。
生のままで食べさせてもよし、加熱してもよしの肉類ですから、毎日とまではいかなくても、準レギュラーぐらいにしてもいいのではないでしょうか。

馬肉の間違った説明

馬肉について説明しているサイトの中には、誤った情報がまことしやかに掲載されていることがあります。
――馬肉は鶏、豚、牛などに比べると体温が高いため、寄生虫や細菌などに感染しにくい。よって、生のまま食べても安全である。

これ、完全に間違っています。
まず、馬の体温は鶏や豚より高いなんてことはありません。
むしろ低いんです。
この時点で、体温が高いから寄生虫に感染しにくい、という図式が崩れてしまうわけですね。

じゃあ、馬は本当は寄生虫や細菌に感染しやすいのかといえば、そういうわけではありません。
馬だって寄生虫に感染するはずですが、鶏豚牛に比べて生食できる品質が保ちやすいのは、飼育管理が徹底されているからです。
食肉として鶏豚牛よりメジャーではないからこそ、1頭1頭の衛生管理がしっかりできる環境にあるのかもしれません。

加えて、馬肉はものすごく衛生管理の厳しい食品センターで検査を受けてから出荷されています。
こういった流通過程が馬肉の安全性を確実に高めているわけですね。

ネットにはビミョウに間違った情報が溢れかえっていますが、馬肉が動物性たんぱく質の食材として優秀であることは疑いようがありません。