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パピヨンはシニア家庭にも向いている

この記事の目次

子犬はどの種類であっても可愛いものですが、
パピヨンに限っては成犬の方が子犬より可愛いかもしれません。

もちろん、子犬期独特の可愛らしさはありますが、
パピヨンの成犬はそれを凌駕するほど美しく成長します。

顔の大きさ、目の形、耳の形、マズルの長さ、胴体と脚のボディバランス。
そしてそれを覆うシルキーな被毛の美しさは突出したものがあり、
なるほどヨーロッパ貴族に愛されたわけだとうなずけるでしょう。

運動量は少なくてもいい

活発な性格をしていますが、パピヨンにはそれほどの運動量は必要ありません。

骨格そのものが華奢なつくりをしているため、
むしろ過度の運動には向かないのです。

お年寄りの夫婦が飼育するのにはまさにぴったりの犬種であり、
のんびり歩くお供をするぐらいがちょうどいい運動になります。

愛玩犬にふさわしい性格

懐っこい性格をした犬が多く、
まさに可愛がられるための犬といっても過言ではありません。

言葉への反応も高く、パピヨンは意外なほどにシツケがよく入る犬です。

ただし、中にはかなり神経質な犬がいることも事実です。

その神経質ぶりは少し病的なほどに思えることがあり、
そういう性格の場合はちょっとやそっとのことでは社交的にはなりません。

また、そういう過敏な性格のパピヨンは驚くほど攻撃的になることがあり、
性格をなおそうとして無理矢理外へ連れ出すとかえって悪化させてしまうこともあります。

朗らかな性格のパピヨンはどこまでもほがらかな性格をしているため、
ある意味対極的な性格が存在する犬種ともいえるでしょう。

被毛の手入れは難しくない

シルキーで美しい被毛をしていますが、
マルチーズやヨーキーのように下へ長く伸びるというより、
どちらかというとホワンと膨らむイメージがあります。

そのため、素人でもていねいにブラッシングやコーミングをしていると、
ある程度まできれいに伸ばしたロングコートを楽しむことができるでしょう。

おまけにパピヨンは白地でさえあればすべての毛色が認められているため、
真っ白に比べて汚れが目立ちにくい点も手入れを楽にしてくれます。

パピヨンとファーレン

耳に関しては、立ち耳をパピヨン(蝶)と呼び、
垂れ耳をファーレン(蛾)と呼ぶことがあります。

立ち耳の方が日本では人気がありますが、
垂れ耳のパピヨンも可愛いものです。

むしろ、初期の頃のスパニエルを彷彿させる容姿は賢く見えるため、
一般家庭で飼育するうえではどちらでもいいのではないでしょうか。

もちろん、立ち耳のパピヨンであっても
甘えたり気合が入らない時には耳はペタリと寝ていることもあります。

スタンダードでは耳が45度の角度で開いていることが重要…、などというセリフは、
ドッグショー関係者でもない限り意味はありません。