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涙やけの犬には高タンパク?低タンパク?

この記事の目次

白い毛色の犬は、目の周囲が赤茶色に変色してしまうことがあります。
いわゆる涙やけという状態ですね。

白い毛以外の犬達は涙やけにならないのかといえば、そんなことはないでしょうが、
白色はよく染まってしまうため、目立つことは間違いありません。

情報が氾濫しすぎている

涙やけの原因を調べてみると、実に様々な情報が溢れています。

――ビーフジャーキーなどの乾燥肉がいけない。
――高タンパク過ぎる食事がいけない。
――タンパク質が足りていない。
――ドッグフードやオヤツに含まれる添加物がいけない。

などなど、枚挙に暇がありません。
ドッグフードやオヤツに含まれる添加物がいけないと言われれば、
なるほどそれはその通りだなと思います。

では、フードのタンパク質が多すぎる、いやタンパク質が足りないからだ、
という意見は正反対
ですよね。
これでは戸惑ったとしても不思議はありません。

いったいどれを信じればいいのか、
調べれば調べるほどわけがわからなくなりそうです。

同じ犬種・毛色でも体質は違う

同じ犬種の白色毛色であり、ずっと同じ環境で育ち、
同じドッグフードを食べてきたとしても、
涙やけになる、ならないに分かれることは珍しくありません。

となると、○○を食べているから涙やけになる、
と断言することはできません
し、

同時に○○が足りていないから涙やけになる、
と断言することもできない
のではないでしょうか。

そうなると、やはりそれぞれの体質によって
何が合うのか合わないのかを探っていくしか方法はないのかもしれません。

タンパク質を減らすために炭水化物を増やす?

涙やけがひどいなら低タンパク低カロリーのフードに変更するべきだ、
と説明されているサイトを見かけることがあります。

その理由としては、多すぎるタンパク質は腎臓や肝臓に負担をかけるため、
老廃物や毒素の排出能力に影響を与えるというものですが、
果たしてそうなのでしょうか?

犬は雑食動物であるとはいえ、私たち人間とは違う
肉食獣よりの体をしている
のは内臓の形状から明らかです。

それなのに、単に低タンパク低カロリーにすることが目的で
タンパク質の含有量を減らした結果、炭水化物の割合が高まっている
としたら、
それはかえって胃腸を酷使することにはならないでしょうか?

大切なのは自分の目できちんと判断すること

現に、涙やけのひどい犬にタンパク質の含有量を減らしたフードを与えた結果、
涙やけがさらに酷くなったケースをいくつも見たことがあります。

巷に氾濫する情報を鵜呑みにしてしまうのではなく、
実際に自分の五感で愛犬の変化を観察することが
なによりも大切
なのかもしれません。

もちろん、涙腺が詰まっていたり、
さかさまつげなどが原因で涙が増えていることもあります
から、
獣医さんできちんと診察してもらうことが大切です。

そのうえで、愛犬の体にはいったいどんな栄養バランスの食事が
適しているのかを探ることは、飼い主の重要な使命なのでしょう。