サモエドを飼うならエアコンが必須

サモエドは大型犬と間違われることがありますが、体格的には中型犬です。

しかし、フサフサの毛が生えているため
本来の体格より大きく見えることが多いようです。

トレードマークと言える白いフサフサの毛は、
極寒でも耐えられる仕様になっていますので、
そのフサフサぶりは半端なものではありません。

暑さ対策は最重要課題

当然ながら、暑さには極めて弱い犬ですから、
本州で飼う場合には暑さ対策を徹底しなければいけません。
単純に日除けをするとか、そういうレベルではありません。

可能であれば、夏場はエアコンのきいた部屋で過ごさせた方が安全です。
それができないのであれば、せめて専用の扇風機を置いてやるなど、
とにかく通常の犬の暑さ対策で考えてはいけない
のです。

フサフサの毛が生えているから暑いだろうと考えて、
サモエドの毛をサマーカットしてしまう飼い主がいますが、これはとても危険なことです。

被毛は強烈な日の光や紫外線を防ぐ役割もしていますから、
下手をすればかえって熱中症の危険が高まるだけでなく、
日焼けによる皮膚の炎症まで引き起こしかねません。


夏場はサマーカットにするなどという発想を持つぐらいなら、
そもそもサモエドを選ぶべきではないのです。

股関節形成不全の問題

サモエドは、股関節形成不全を持つ個体が多い犬種です。

特に日本国内でブリーディングされたサモエドには股関節形成不全が多く、
それはもともと繁殖に使われるサモエドの数が少ないため、
どうしても近い血液の中で交配がされてしまうからです。

日本全国で見てもサモエドのブリーダーというのはそう多くはありません。

ところがサモエドを飼いたいという飼い主は少なからずいます。
それなのになぜブリーダーの数が増えないのかといえば、
それはひとえにサモエドの繁殖には小型犬繁殖ほどのメリットがないからです。

一つには、小型犬よりも大きい分エサ代などのコストがかかりますし、
白い毛を清潔に保つことには手間隙がかかります。

また、母犬だけを手に入れても繁殖に使える犬が少ないため、
父犬の手配を考えなくてはいけません。

さらには、サモエドは他の犬種に比べると交配しても受胎率が低く、
空振りに終わることも多いのです。

そうなると、これらのリスクを踏まえてまで
ブリーディングをするメリットがあまりありません。

ですから、いつまでたってもサモエドの裾野は広がらず、
血の濃いところで繁殖がまわってしまうのです。

抜け毛がすさまじいことも忘れてはいけない

サモエドのフワフワで白い毛を保つためには、
こまめなブラッシングやシャンプーが欠かせません。


特にサモエドは抜け毛が多いため、
ブラッシングを怠るととたんにボサボサの汚らしい犬に変わってしまいます。


サモエドを飼いたいと考える場合、単純に白くて顔が可愛いから
という理由だけでは管理に苦労することになるでしょう。

なにくれとなく犬に手をかけたいというマメな飼い主が育てて、
はじめてサモエドは明るく元気で美しい犬に成長することができるのです。