室内飼育と抜け毛の問題は切っても切れない関係

抜け毛が部屋を汚すのはイヤだから、
毛の長い犬ではなくて短毛犬を飼いたい――
と考えているとしたら、それはかなり誤解しています。

スムースなどの短毛種は一見すると抜け毛が少ないように見えますが、
実は毛の抜けるサイクルはロングコートより早く、
むしろロングコートよりも抜け毛が多いと思って間違いありません。


それも当然のことで、毛穴から毛が生えて
何センチ伸びたら抜けると決まっているとしたら、
スムースの方がその長さに到達するのは確実に早いわけですから。

実際にパグやラブラドールレトリバーなどを飼った飼い主の中には、
その抜け毛の多さに驚き、そしてうんざりしてしまった人も多勢いることでしょう。

抜け毛の多い犬種と少ない犬種

ではどういう犬種が抜け毛が少ないかといえば、
それはシングルコートの長毛犬種です。

ヨーキー、マルチーズ、プードル、パピヨンなどがその代表的な例でしょうか。
グレートデンやボクサーなどもシングルコートではありますが、
短毛のため抜け毛のサイクルは長毛種より早く、
抜け毛が少ないという印象はあまりないかもしれません。

反対に抜け毛が多いのはダブルコートの犬です。

こちらは短毛も長毛も総じて抜け毛が多く、
特に寒さに強いサモエド、グレートピレニーズ、
北海道犬などの北方犬種はアンダーコートの量も密になっている分、
かなりの抜け毛を覚悟しなければいけません。

犬の抜け毛と生活スタイル

現在の日本では、犬種を問わず室内で飼育される犬が増えました。
かつては屋外が普通だった犬種でさえ、
欧米のように飼い主とともに室内で寝起きをしています。

当然のごとく、家の中は犬の抜け毛だらけになることもありますから、
それ相応の対策が必要となることは間違いありません。


特にフローリングの床はホコリが目立つのと同様に、
抜け毛もかなり目立つことになるでしょう。

そのため掃除機をかけるだけでは足りず、
化学モップなども併用しないとなかなか掃除が追いつかないかもしれません。

また、抜け毛はホコリとからまるようにして静電気で吸着しやすいため、
パソコンなどの精密機器やテレビの周辺などは、
より注意しておかないと毛だらけになってしまうでしょう。

また、洋服などにも抜け毛は吸着しやすいため、
黒や紺など色の濃い衣類を低い位置にかけておくと、
あっという間に毛だらけになってしまうこともあるのです。

楽しく過ごしたいなら抜け毛でイライラしないことが大切

ダブルコートの犬は季節によって毛量が変化しますので、
春と秋――いわゆる喚毛期には通常よりも
多くの抜け毛と格闘しなければいけません。


そして、若い頃は春と秋にきていた喚毛期が、
犬が老いてくるにつれて季節がずれ、
思わぬ時期に毛がたくさん抜けることもあるのです。

以前ならバサっと抜けて生え変わっていたというのに、
シニアになるとダラダラといつまでも抜け続けることもあるでしょう。

犬を室内で飼育することと
抜け毛の問題を切り離すことはできませんが、
抜け毛が嫌だからという理由だけで
室内飼育をあきらめるのは惜しいような気もします。

なぜなら室内飼育でなければ見られない、
犬の様々な表情を見ることができるからです。

面倒だとストレスに思わず、
ごく当たり前の習慣としてせっせと抜け毛を掃除する方が、
ずっと楽しいドッグライフを送ることができるでしょう。