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シニア犬の食事――抗酸化栄養素の含まれた食材を使ってアンチエイジング

この記事の目次

愛犬が年をとったと感じたら、老化防止のためにアンチエイジング効果のある食事を作ってあげたいところ。
そのためには、抗酸化栄養素が含まれた食材を組み入れることが大切です。

余分な活性酸素を取り除くための抗酸化栄養素

そもそも老化とは、どのような状態のことをいうのでしょうか。
それは、体の中が酸化していくことです。

私たち人間も犬たちも、呼吸をすることで酸素を体内に取り入れていますが、この酸素から活性酸素が作られます。
活性酸素と聞くとなんとなく悪者のイメージがありますが、体内に侵入したウィルスや細菌を攻撃するという、大切な役割を持っています。
だからこそ生きていくうえで活性酸素無しというわけにはいかないのですが、必要以上に増えてしまった分が厄介で、これが体を酸化させる原因――すなわち老化の原因となります。

この酸化に対抗してくれるのが抗酸化力なわけですが、年齢とともにどんどんその力は失われてしまうことに。
だからこそ、シニアとなった愛犬の食事には抗酸化栄養素が必要なんです。

抗酸化栄養素は一つじゃない!

抗酸化栄養素と一口に言っても、その種類は一つではありません。

  • ベータカロテン
  • ビタミンE
  • ルティン
  • アスタキサンチン
  • コエンザイムQ10
  • ポリフェノール
  • 亜鉛

……といったように、ビタミン、ミネラル、カロテノイドと様々な栄養素に抗酸化作用があります。
つまり、それだけ食材選びも幅広い栄養素から選択することができるため、手作り食の食材としてチョイスすることは難しくありません。

犬の手作り食に取り入れやすい抗酸化栄養素のある食材

抗酸化栄養素を摂取するための食材は、どれか一つをたくさんというより、複数を少しずつ取り入れたほうが効果的です。

ベータカロテン

シソ、モロヘイヤ、にんじん、パセリ、ホウレン草、あしたば

ビタミンE

かぼちゃ、ホウレン草、イワシ、大豆、アーモンド

ルティン

かぼちゃ、ブロッコリー、インゲン、ホウレン草

アスタキサンチン

紅鮭

コエンザイムQ10

イワシ、サバ、豚肉、牛肉、ホウレン草、ブロッコリー

ポリフェノール

ブルーベリー、いちご、りんご、玄米、そば、さつまいも、レンコン、納豆

亜鉛

牡蠣(カキ)、煮干し、豚レバー、牛肉、卵黄、納豆、チーズ

上記にあげたもの以外にも抗酸化栄養素を含む食材はいろいろとありますが、犬が食べても大丈夫なもの、危険のないものだけを掲載しました。

ただし、どの食材を加えるにしろ、消化が良くなるための一手間が必要なことに変わりはありません。
どんなに抗酸化栄養素がたっぷり含まれた食材であっても、胃腸に負担をかけるような加え方をしたのでは元も子もないんです。
一手間を惜しまずに、しっかりと刻んだりすりつぶしてから加えることが大切です。

サプリメントを上手に利用することも大切

愛犬にいつまでも元気で長生きをしてもらうために、抗酸化栄養素のたっぷりと入った食事を作ってあげたい!……とは思うものの、何をどう組み合わせればいいのかよくわからない、という場合もあるでしょう。
そんなときはあれこれ考えるより、抗酸化成分を摂取するためのペット専用サプリメントを利用することをおすすめします。
食材を自分の手で調理するのに比べて、普通の家庭ではなかなか手に入れられないような成分が使われているところが非情に有益です。

こういったサプリメントを恒常的に利用しつつ、毎日の食事においても抗酸化栄養素が多く含まれている食材を使うことで、抗酸化栄養素たっぷりの食事を作ることは、実は全然難しくありません。