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腎不全の犬は脱水で口と目が乾きやすい

この記事の目次

我が家の最年長ミックス犬は、2019年4月で15才になります。
現在腎不全を患っており、ステージ3。

ステージ3の残存している腎機能は25~10%です。
10%を下回ると末期となるため、なんとしてもこのステージで食い止めたい!
そんな思いで日々奮闘中です。

明らかに唾液の量が減っている!

腎臓の機能に問題がでると脱水になりやすく、そのせいで唾液の量や涙の量まで減りやすくなってしまうのが厄介なところでしょうか。
我が家のワンコの場合も、最初に気づいた脱水による異変は口の中からでした。

腎不全を発症してからというもの、自発的な食欲はあったりなかったり。
食べたそうにしているのに食べない日は、膝の上に抱いてシリンジによる強制給餌をしています。
すると、明らかに口のニオイが以前よりきつくなっているんですね。

そして、シリンジを口の中に挿入するからこそ実感できる、なんとも言えないパサつき感。
要するに、唾液の量が減っているのです。

食事のときはもちろんのこと、こまめにシリンジで水分補給はしています。
にもかかわらず、やはり脱水が起きていることを実感させられるのはこんな瞬間。

飼い主としてできることは、とにかく水分を補給させて出来る限り脱水を軽減させること。
それから、歯周病や歯肉炎、口内炎などの兆候がないかを日々確認することでしょうか。

そんなこんなで口の中に注意を向ける日々を送っていましたが、脱水の影響は違う場所に表れてしまいました。

涙の量が減ったせいで目の感染症に

ある朝起きてミックス犬の顔を見ると、なんと片目しか開いていません。
何事かと確認してみたら、ベタベタの目ヤニで右目が開けられなくなっていたんですね。
あわててホウ酸水でふきとると、右目はパチリと開きました。
つまり、粘ついた目ヤニがのりのようにまぶたをくっつけていたわけです。

結膜を見ると案の定、真っ赤っ赤。
左目の結膜は白かったので、どうやら炎症を起こしているのは右目だけのようです。
動物病院で診察してもらうと、やはり角膜炎を起こしていました。
検査の結果、角膜に傷はついていなかったので、角膜潰瘍ではなかったことにホッとしつつ、ヒアルロン酸目薬と抗菌目薬による治療を開始しました。

角膜潰瘍について詳しくはこちら

そして1日3回目薬をさすようになって気づきましたが、ミックス犬の眼球は以前に比べると乾いてぱさついている気がするのです。
唾液の減少にばかり気をとられていましたが、涙の量も減っていたんですね。
そしてその結果、おそらくは雑菌によって感染症を起こしてしまったのでしょう。

当初は右目だけが炎症を起こしていましたが、結局左目も炎症を起こし、両目に点眼することになりました。
若い頃なら数日で治ったかもしれませんが、老犬の体は免疫力が低下しているので治癒も遅れがち。
なかなかすっきりと目が開きませんが、とにかく毎日目薬を点眼しつつ、ホウ酸水でそっと目の周囲を拭くようにしています。

救いは被毛がツヤツヤなこと

腎不全の犬の被毛は尿毒症などの影響によってパサパサになりがちです。
そして、我が家のミックス犬の被毛は現在ツヤツヤ。

しかし、腎不全が発覚した当初は、被毛がパサパサになってしまったんですよね。
体重は日に日に減少し、余命いくばくもないのだろうかと思ってから約5ヶ月。
とにかく水分補給に尽力し、タンパク質やリンを制限した療法食を強制給餌。
食べられそうにない日は腎臓病用に調整されたミルクを飲ませたり、腎臓の血行が良くなるように背中をマッサージしてみたり。

そんな日々の中、食事管理が上手くいくようになった頃からでしょうか。
体重が増えるようになり、いつしかぱさついていた被毛にはツヤが戻ってきたのです。
唾液と涙の減少に多少ワタワタしたものの、被毛だってウルウルに戻せるはず。
というわけで、毎日せっせと水分補給をしています。