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犬の怒るスイッチがよくわからない

この記事の目次

複数の犬が一緒に暮らすということは、ワイワイとにぎやかで楽しい反面、
時にはちょっとしたトラブルがケンカに発展することもあります。

ケンカの理由は様々で、オモチャの取り合いから
派手なケンカにエスカレートすることもあれば、
寝返りをうった拍子に隣のメンバーを蹴飛ばしてしまい、
それが原因で大騒ぎになることも。

寝ぐずり、起きぐずり

犬達の様子を観察していると、
やはり普段より機嫌が悪くなるタイミングというのは存在するようです。

例えば眠い時。
そして起きたばかりの時。

いわゆる寝ぐずり、起きぐずりというやつですが、
これも個体によってどちらがより不機嫌になりやすいのかが、
ある程度決まっているようです。

そしてそんな不機嫌になりやすいタイミングで相手の体がぶつかったりすると
「そんなに怒らんでも…」というぐらい瞬間湯沸かし器になることがあるのです。

そんな時、たいがいの場合は怒られた側が
瞬時に反撃するということはあまりありません。


「うわっ、機嫌ワルッ!」という顔をして顔を背けたり、
もしくは「やるんだったら、こっちもやるけど?」とばかりに
凍ったオーラを放出してお互いにニラミ合ったりします。

多くの場合はここで両者がほんの数秒にらみ合い、
その後何事もなかったように場がおさまるのですが、そうならないこともあります。

両方不機嫌な場合はケンカに発展することも

片方が熟睡中に体を踏まれてしまい、もう片方も寝ぐずっている時などはカンッ!
とゴングの鳴らされる音が聞こえてきそうな勢いでケンカになることも。

こんな時はそこまでやるつもりはなかったとしても、
思わぬケガにつながることもありますから、居合わせた場合は即座に仲裁に入ります。
と言ってもどちらか一方を叱ったり、両方を叱ったりするわけではありません。

手近なところにあるものを壁に思い切り投げつけて大きな音をたて、
それによって犬達の動きを強制的に止めてしまいます。


音に驚いて両者ともクールダウンしますから、
その後ケンカの続きをすることはありません。

犬の怒りスイッチはどこにある?

ところで「これ、人間がやられたら間違いなく怒るよね」という行為をされても、
犬達がまったく怒らない行為があります。

それは、自分の顔の前でシッポをパタパタと振られてしまい、
そのシッポがムチのように顔をピシピシと叩いてしまう
ことです。

どうしてなのかはわかりませんが、
これをされて怒ったケースを今までに見たことがありません。

そのシッポムチですが、軽くあたっているわけではないんです。
イタリアングレイハンドはムチのように
細くて長くてしなやかなシッポをビュンビュンと振り回します。
場合によってはそのシッポをどこかにぶつけて
骨折してしまうぐらい、勢いよく振り回す
のです。

それで顔を叩かれるわけですから、的になった犬は
「うっ、うっ」という感じで叩かれるたびに怯んでいます。

しかし、それでもその場所を動こうとはせず、
甘んじてムチ打ちを受けている姿
はなんとも不思議であり、
同時に「なんでこの行為だと誰も怒らないのだろう?」という疑問がわきあがってきます。

寝ている時などはちょっと体がぶつかっただけでブチ切れるというのに。
犬の怒りスイッチは、いったいどこにあるのでしょうか。